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UL、愛知県に車載向けEMC試験所を開設へ2017年6月に稼働予定

UL Japanは、新しく車載向け試験所(愛知県みよし市)を2017年6月に稼働すると発表した。

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オートモーティブテクノロジーセンター

 UL Japanは2016年11月、愛知県みよし市に車載向け試験所「オートモーティブテクノロジーセンター(ATC)」を開設すると発表した。車載機器のEMC試験を軸に、電気、無線、環境、IOPP(Interoperability:相互接続性)試験などを実施できる予定だ。延べ床面積約1900m2となっており、2017年6月に稼働開始を予定している。


ATCの外観図イメージ 出典:UL Japan
ATCの設備
設備 基数 試験内容 試験対象製品
3m法電波暗室 2基 EMC(EMI/EMS)、無線規格、自動車規格、
各車両メーカースペック試験、Tri-Plate試験
ITE、車載機器、無線機器
自動車EMC用電波暗室 4基 自動車規格、各車両メーカースペック試験 車載機器
シールドルーム 2基 EMC(EMS)、無線規格、自動車規格、各車両メーカースペック試験 ITE、車載機器、無線機器
電気試験室 3基 LV123、LV124、 LV148、ISO 16750-2などの各種電気試験
およびISO 7637、TEM/G-TEM CellなどのEMC試験
車載機器
環境試験室 1基 防水試験、防塵試験、振動試験 車載機器
IOP(相互接続性)試験室 1基 相互通信試験 車載機器
出典:UL Japan

 電動車両の普及が急速に進むとともに、自動運転やコネクテッドカーおよび車車間通信(V2V)、インフラと車間の通信(V2I)を実現する制御技術の進化も予測される。こうした変化の中、新技術の出現に伴う新たなリスクへの対応が求められている。

 同社は、これまでにも鹿島EMC試験所を中心に、車載機器のEMC、無線、電気試験を実施してきた。今回のATC開設に伴い、「さらに高度な技術を要する車載向け試験の需要に対応し、安心で安全な車載機器の開発に貢献していく」とコメントした。

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