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2016年半導体製造装置販売、日本は前年比16%減:SEMI調べ
SEMIは2017年3月14日、2016年の世界半導体製造装置(新品)の販売額が前年比13%増となる412億4000万米ドルとなったと発表した。受注額は、前年比24%増となっている。
日本と北米を抜いて中国が第3位に
SEMIは2017年3月13日(米国時間)、世界半導体製造装置(新品)の販売額に関する統計を発表した。それによると、2016年世界総販売額は2015年の365億3000万米ドルから13%増となる412億4000万米ドルとなった。受注額は前年比24%増となっている。
地域別の販売額は、台湾、韓国、中国、日本、北米、その他地域、欧米の順に続いている。台湾、韓国、中国、その他地域、欧州では増加。日本と北米は減少した。台湾の販売額は、前年比27%増の122億3000万米ドルとなり、5年連続で最大の市場となっている。中国市場は前年比32%増となり、日本と北米を抜いて第3位となった。
装置分類別では、その他前工程装置が前年比5%減、ウエハープロセス用処理装置が同14%増、テスト装置が同11%増、組み立ておよびパッケージング装置が同20%増だ。
2016年(億米ドル) | 2015年(億米ドル) | 前年比成長率(%) | ||
---|---|---|---|---|
台湾 | 122.3 | 96.4 | 27% | |
韓国 | 76.9 | 74.7 | 3% | |
中国 | 64.6 | 49.0 | 32% | |
日本 | 46.3 | 54.9 | ▼16% | |
北米 | 44.9 | 51.2 | ▼12% | |
その他地域 | 35.5 | 19.7 | 80% | |
欧州 | 21.8 | 19.4 | 12% | |
合計 | 412.4 | 365.3 | 13% | |
※その他地域はシンガポール、マレーシア、フィリピンなどの東南アジア諸国と小規模市場の合計。数字は丸めているため、合計値は合わない場合がある 出典:SEMI |
これらのデータは、世界半導体製造装置市場統計「WWSEMS(Worldwide Semiconductor Equipment Market Statistics)」に基づくものである。WWSEMSは、SEMIと日本半導体製造装置協会(SEAJ)が共同で、それぞれの会員企業から提出されたデータを集計した世界半導体製造装置産業の販売、受注月額の統計レポートである。
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