新規展示会「Smart Sensing」 6月7日開幕へ:ビジネス機会創出目指して(2/2 ページ)
センサーに関する新しい展示会「Smart Sensing 2017」が2017年6月7〜9日に開催される。主催者に同展示会の狙いや見どころを聞いた。
見どころは2つの企画展示
展示会の見どころについて長谷川氏は、「各出展者のブース展示はもちろんのこと、Smart Sensing 2017として実施する2つの企画展示にも注目してもらいたい」という。
企画展示の1つが、JTBコミュニケーションデザインとキヤノンマーケティングジャパンのコラボ企画。展示会自体を舞台に、センシング技術を駆使した“人の動向を見える化するシステム”をデモする。セミナー会場の聴講者数や滞在状況をリアルタイムでセンシングし、会場内のラウンジでその様子を公開する。また、展示会入退場ゲートでもセンシングによる来場者の観測を行う予定だ。
もう1つの企画展示が「ひとめでわかる通信規格コーナー」だ。「センサーネットワーク用に多くの無線規格が登場している中で、各種無線の特長が分かりにくくなっている。そこで、Smart Sensing 2017では、各無線に詳しいベンダーに協力を得て、無線規格に関する情報を並べて展示する。無線同士を比較できる展示であり、ベストな無線を見つけてもらえるだろう」と話す。
Smart Sensing 2017では、展示とともに、セミナーも開催する。会期中3日間、午前には著名なゲストを招いた基調講演を実施。初日(6月7日)の基調講演では、産業技術総合研究所人間情報研究部門長の持丸正明氏、SPPテクノロジーズエグゼクティブシニアアドバイザーの神永晋氏が登壇する予定だ。
長谷川氏は「ぜひ、IoTをこれから構築しようとしている方に来場いただき、Smart Sensing 2017でパートナーを見つけてもらいたい。また、IoTシステムを構築したいが、どこから手を付けてよいか迷っているという方も、気軽に出展者へ相談できる雰囲気作りを行っているので、ぜひ会場に足を運んで相談してもらいたい」と呼び掛けている。
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