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横河レンタ、新品の計測器販売事業に参入:まずはKeysight製品から
横河レンタ・リースは2017年6月12日、新品の電子計測器販売事業に参入したと発表した。まず、Keysight Technologiesの日本法人と販売店契約を結び、Keysight製品の販売を始めた。
複数の計測器メーカー製品の販売に乗り出す方針
横河レンタ・リースは2017年6月12日、Keysight Technologiesの日本法人キーサイト・テクノロジーと販売店契約を締結し、Keysight製電子計測器の販売を開始したと発表した。横河レンタ・リースが、新品の電子計測器を販売するのはこれが初めて。「今後、Keysight以外とも販売代理店契約を結びマルチベンダーの製品を取り扱う方針」(同社)としている。
横河レンタ・リースは計測器レンタルの大手で、これまで計測器の販売は、レンタル後の計測器など中古品に限られていた。そうした中で、「顧客が設備投資を行う際の選択肢を広げる」という狙いから新品の計測器販売事業への参入を決定。キーサイト・テクノロジーとの販売店契約締結に至った。
横河レンタ・リースでは、Keysight製のデジタルマルチメーターやデジタルオシロスコープ、電源など基本計測器を取り扱う予定。Keysight製品の在庫を所有し、速やかな納品が行える体制とともに、横河レンタ・リースでKeysight製品の構成を実施できる体制を整えるという。
横河レンタ・リースは2018年3月期にKeysight製品販売事業で、売上高5000万円、販売台数約500台を目指す。
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