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QualcommがAppleを提訴、iPhoneの特許侵害で止まぬ係争

QualcommがAppleを提訴した。Appleが、「iPhone」でQualcommの特許を侵害したと訴えている。両社の特許係争は長引くばかりだ。

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QualcommがAppleを提訴


画像はイメージです

 Qualcommは2017年7月6日(米国時間)、Appleの「iPhone」が、Qualcommのスマートフォン関連の6件の特許を侵害しているとして、2つの訴訟を起こし、損害賠償や輸入禁止措置などを要求した。この訴訟は、一連の関連訴訟の中でも最も新しく、法廷での措置が進むまでに1年以上を要するとみられている。そのため、「iPhone 8」(仮称)の購入を検討しているユーザーは、どのような判決が下されるかについて、まだ心配する必要はないだろう。

 良いニュースとしては、このような見苦しい争いが落ち着くころに、業界では、少なくとも一連のモバイル関連の特許に関する価値がある程度明確になるという可能性が挙げられる。筆者としても、Qualcommが主張する大規模かつ幅広いポートフォリオに対し、裁判所が何らかの重要な法的前例を提示してくれることを期待している。

 今回登場した弁護士たちが、ロイヤルティーをめぐり強力に主張したことに対して、一体何をもって公正とするのか、胃が痛くなる思いをした人々も多いのではないだろうか。

 トップクラスのスマートフォンメーカーと、その主要なSoC(System on Chip)プロバイダーとの関係が大きく断ち切られることになるため、弁護士は引き下がろうとしないだろうし、胃痛も治まらなさそうだ。

 これまで長い間、重大な問題とされてきたのが、実際に訴訟が起こるまで、その特許にどのような価値があるのかを誰も知らないという点だ。このような難題を解決するには、例えばAppleとQualcommに協業関係を構築させるよりも多大な労力が必要になるだろう。しかし少なくとも、スマートフォン業界の巨頭である両社の特許係争は、何かしらの興味深い結末につながると思われる。

Intel超えの予測に沸き立つSamsung

 この時、太平洋の向こう側では、Samsung Electronicsが2017年第2四半期の売上高予測を発表したところだった。同社は2017年世界半導体メーカーランキングにおいて、Intelを追い抜き、トップの座を獲得する見込みであることから、喜びに舞い上がっていた。

 Samsungがこうした成果を挙げることができた主な要因としては、SSDの急成長と、フラッシュメモリチップの価格上昇が挙げられる。SSDは今後も引き続き、ノートPCやデスクトップPC、サーバなどのHDDを置き換え、長い道のりを進んでいくとみられている。

 フラッシュメモリとDRAMの供給が一時的に不足すれば、Samsungにとっては貴重なチャンスとなるが、機器メーカーにとっては、頭を抱える事態だ。東芝の今後の行方が不透明であることや、Micron Technologyの台湾工場の稼働が停止する*)など、メモリを取り巻く短期的な問題は悪化している。

*)関連記事:Micronの台湾DRAM工場が稼働停止、供給に影響か

 メモリ業界は現在、3次元(3D)NAND型フラッシュメモリの積層数をさらに増やす方向へと猛スピードで突き進んでいる。最終的には2018年に、需要と供給のバランスが戻る見込みだ。そして、中国もその勢いに乗るはずだ。

 やがて状況が落ち着くころ、半導体市場がどのような状態になっているのか、非常に興味深い。

【翻訳:田中留美、編集:EE Times Japan】

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