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モレックス、PEDOT透明導電センサーを発売曲面タッチスイッチにも対応

曲面形状の静電容量式タッチスイッチに、バックライト機能を持たせることができるPEDOT透明導電センサーを日本モレックスが2017年8月、発表した。

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自動車のHMI用途などに期待

 日本モレックスは2017年8月、PEDOT(ポリエチレンジオキシチオフェン)透明導電センサーを発表した。曲面形状の静電容量式タッチスイッチに、バックライト機能を持たせることができる。


PEDOT透明導電センサーの外観

 PEDOT透明導電センサーは、ポリエステル基板に導電回路を印刷した、柔軟性のある半透明なセンサー製品。3次元形状の表面に実装することが可能である。このため、従来のバックライトモジュールでは実装が難しい車載機器や家電機器のヒューマンマシンインタフェース(HMI)などにおいて、設計の自由度を高めることができるという。

 PEDOTは、高い導電性と光透過性などの特長を持つ導電性高分子である。これまで、透明導電膜材料としては酸化インジウムスズ(ITO)が一般的に用いられてきた。ところが、ITO膜は曲面形状への適用が難しいこともあり、PEDOTがその代替材料として注目されている。

 モレックス製のPEDOT透明導電センサーは、5万回を上回る曲げサイクルに対応できることが確認されている。取り付けは標準的な感圧接着剤で行うことができるため、導入コストも節減できる。機能としては、タッチセンシングと近接センシングの両方に対応して作動するという。

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