LoRaWAN AS923の認証試験サービスを開始:東陽テクニカ/DEKRA 日本ラボ
東陽テクニカは、「東陽テクニカ/DEKRA 日本ラボ」において、日本で初めてとなるIoT(モノのインターネット)向け無線通信規格「LoRaWAN AS923」の認証試験サービスを始めた。
認証試験と国際型式認証をワンストップで提供
東陽テクニカは2017年9月、「東陽テクニカ/DEKRA 日本ラボ」において、日本で初めてとなるIoT(モノのインターネット)向け無線通信規格「LoRaWAN AS923」の認証試験サービスを始めたと発表した。
東陽テクニカ/DEKRA 日本ラボは、LoRa Allianceの公式認定ラボで、東京・日本橋の東陽テクニカテクノロジーインタフェースセンター内に設置している。東陽テクニカと無線通信デバイスの認証試験ラボを世界的に展開するDEKRA Testing and Certificationが共同で運営する。
同日本ラボは今回、日本を含むアジア10カ国を対象とした最新仕様「LoRaWAN V1.0.2 for AS923MHz ISM Band(AS923)」の公式認証試験サービスを行えるラボとして、LoRa Allianceより追加認定を受けた。認定されたラボで認証を取得すれば、認証済み製品としてWebサイト内に掲示され、LoRaWANロゴマークの使用などが可能となる。
AS923認証試験では、被試験デバイス(DUT)と認定ゲートウェイ、DEKRAが開発したLoRaWAN専用試験ツール「TACS4 LPWAN Tool」を用いて、AS923認証プログラムを実行する。
無線通信機能が搭載された機器を使用/販売するには、それぞれの無線通信規格に適合する試験の他、使用する国や地域で定められた電波法規を満たし、当局の型式認証を取得する必要がある。
東陽テクニカ/DEKRA 日本ラボは、「LoRaWAN認証試験サービス」と「国際型式認証サービス」を、ワンストップで提供することができる。これによって機器メーカーなどは、製品を市場投入するまでの期間短縮や、煩わしい認証業務の負荷軽減が可能になるという。
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