車載グレードのタッチスクリーンコントローラーIC:EMIやEMCの要件を満たす
Cypress Semiconductor(サイプレス セミコンダクタ)は、車載グレード品質の静電容量タッチスクリーンコントローラーIC「True Touch CYAT817」ファミリーを発表した。
ホバーやフォースタッチ機能も実装
Cypress Semiconductor(サイプレス セミコンダクタ)は2018年1月、車載グレードの品質に対応した静電容量タッチスクリーンコントローラーIC「True Touch CYAT817」ファミリーを発表した。
CYAT817ファミリーは、設計時から車載用途を視野に入れて開発した。電磁干渉(EMI)や電磁両立性(EMC)など、厳しい仕様が要求される車載品質規格に最初から対応しているのが大きな特長である。
操作する指がスクリーンから最大35mm離れていても検知することができるホバー機能や、複数の指の圧力を正確に測定することができるフォースタッチ機能など、タッチスクリーンコントローラーICとしての先進機能も搭載している。また、音響および、触覚フィードバック制御機能を内蔵しているため、これらの機能をワンチップに集積していないデバイスに比べて、応答時間を短縮することができるという。
CYAT817ファミリーは、標準インタフェースであるI2CやSPIに加え、CANインタフェースの搭載が可能である。さらに、暗号エンジンを備えているため、タッチデータへの不正アクセスを防ぐことができる。
CYAT817ファミリーは既にサンプル品を出荷中で、車載用ICの信頼性試験基準「AEC-Q100」規格に準拠した製品も2018年第2四半期(4〜6月)より出荷を始める予定である。パッケージは128端子あるいは100端子のTQFPを用意している。
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