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独自技術で進化、AKMの新しい電流/回転角度センサーTECHNO-FRONTIER 2018レポート(2/2 ページ)

旭化成エレクトロニクス(AKM)は「TECHNO-FRONTIER 2018(テクノフロンティア)」で、FAに関連したセンサー類や低ノイズ化を実現したA-Dコンバーターなどを展示した。

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優れた角度誤差補正機能が特長の回転角度センサー

 AK7452は、14ビットの分解能を持つホール素子内蔵回転角度センサー。同センサーの室温時の標準精度は±0.5°だが、高度なキャリブレーション機能を有しており、顧客側で角度誤差を補正するためのパラメーターをセンサー内部のEEPROMに書き込むことが可能だ。


磁気式回転角度センサー「AK7452」の概要(クリックで拡大)

 このキャリブレーション機能により、同センサーは2極着磁磁石の横にセンサーを配置するOff Axis配置が可能となった。Off Axis配置では、回転軸の両端が動力として利用できる、センサー設置自由度が向上することで装置の小型化が可能になる、などのメリットがある。

 同社ブースでは、Off Axis配置を行ったセンサーでキャリブレーション実施前後の測定精度を比較するデモを紹介している。キャリブレーション前では最大測定誤差が26.751°であったが、キャリブレーション後では0.325°と大きく誤差が減少した。

左:AK7452がOff Axis配置されたキャリブレーション機能デモの様子 右:Off Axis配置のキャリブレーション結果(クリックで拡大)

 また、このキャリブレーション機能はShaft-end(軸端)配置でも効果を発揮する。Shaft-end配置のデモでは、キャリブレーションにより測定最大誤差が0.28°から0.09°まで減少しており、測定精度が改善していることが分かる。


Shaft-end配置のキャリブレーション結果(クリックで拡大)

 同社担当者は「誤差0.1°以下の測定精度を提供できるようになったことで、光学式と同程度の高精度測定が提供できるようになった。このキャリブレーション機能により、顧客からの引き合いも増えてきている」と述べる。同センサーは同年4月から販売を開始している。

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