48Vマイルドハイブリッド車、2025年に920万台へ:矢野経済研究所が調査
48Vマイルドハイブリッドシステム世界市場規模(新車販売台数ベース)は、2020年に200万台となり、2025年は920万台へと拡大する見通しだ。
注目される48V電源システム
矢野経済研究所は2018年9月、48Vマイルドハイブリッド(48V M-HEV)システム世界市場を調査し、構成システム別の動向および、主要企業の電動車戦略などをまとめた。調査結果によると、48Vマイルドハイブリッドシステムの世界市場(新車販売台数ベース)は、2025年に920万台の規模になると予測した。
車載バッテリーの電圧は現在、12Vが一般的である。最近の自動車は、安全性や利便性を向上させるために、さまざまな機能が追加されている。このため、搭載される電装機器の数も増え、車両全体の電力消費が急増している。こうした状況を踏まえ、欧州や中国の自動車メーカーは、48V電源システムを搭載するM-HEVの開発と市場拡大を目指している。
今回の調査によると、2017年にはわずか5万台規模だった48V M-HEV市場が、2020年は200万台になると予測した。2025年には920万台まで市場が拡大する見通しだ。量産化によるコスト低減や、対応車種の拡大などが需要増を後押しするとみている。2030年には1530万台規模に達すると予測した。
今回の調査は、自動車メーカーなどに対して、専門研究員による直接面談や電話やメールによるヒアリングなどを行った。調査期間は2018年4〜7月である。調査対象の製品、サービスには、12V/48V向けISGやインバーター、コンバーター、48V向けバッテリー、電動過給機、電動アクティブスタビライザー、電動ウオーターポンプ、触媒コンバーターなどが含まれている。
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