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EV向けバッテリー、技術競争が加速新しい電池の開発が進む中(2/2 ページ)

電気自動車(EV)市場における競争で優位性を確立するには、価格やクルマのデザイン、ソフトウェアアップデートなどに加え、バッテリー技術と充電インフラの向上を実現できるかどうかにかかっている。

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リチウムイオン電池の製造を拡大するTesla

 一方Teslaは、米国ネバダ州にある大規模リチウムイオン電池工場「Gigafactory(ギガファクトリー)」において、リチウムイオン電池の製造を拡大している他、中国にも電池工場を建設する予定だという。Teslaは、電池分野でパナソニックと協業することにより、全世界の電気自動車用電池の約60%を生産していると主張する。

充電インフラの拡充を図る


オークリッジ国立研究所が数年前に開発した、20kWワイヤレスチャージングシステム。同システムは90%の効率を達成しているという 出典:オークリッジ国立研究所

 Tesla、Porsche(ポルシェ)および、電気自動車を手掛けるその他のメーカーは、ガソリンタンクを満タンにするのと同じくらい早く電気自動車のバッテリーを充電すべく、スーパーチャージングのインフラを整えることに注力してきた。それ以外のアプローチも登場している。

 例えば、米国エネルギー省のオークリッジ国立研究所(Oak Ridge National Laboratory)は2018年10月、電気自動車用の120Wワイヤレス給電システムを実証したと発表した。同研究所によれば、これは従来のワイヤレス給電システムの約6倍の電力を供給できるとする。

 次のステップは、道路の下に設置したワイヤレス給電パッドによって電気自動車を自動的に充電できる、“ダイナミックワイヤレス充電方式”を検討しつつ、電力転送レベルを350kWに引き上げることだとする。

【翻訳:田中留美、編集:EE Times Japan】

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