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NEC、顔画像のみに頼らない人物照合技術を開発人物照合率は約9割

NECは、カメラに映った服装や体型からでも人物を照合できる技術を開発した。多くの人物や遮る物があって、照合したい人物の顔や体の一部が確認できない場所でも、全身の外観画像を用いて同一人物かどうかを判定することが可能となる。

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人混みや物陰があっても大丈夫

 NECは2019年2月、カメラに映った服装や体型からでも人物を照合できる技術を開発したと発表した。多くの人物や遮る物があって、照合したい人物の顔や体の一部が確認できない場所でも、全身の外観画像を用いて同一人物かどうかを判定することが可能となる。

 開発した人物照合技術は、深層学習技術にNEC独自の工夫を行った。これにより、複数の人物が重なったり、人物が物陰に隠れたりして、照合したい人物の顔がカメラに映らない部分がある場合でも、それ以外の部分を自動的に選択し判断する。この時の人物照合率は約9割と高い。

 深層学習技術を効果的に活用し、複数のカメラで撮影した後ろ向きや横向きの映像から、人物を特定することができるという。これによって、顔が十分に見えていないカメラ映像からでも、人物の服装や体型などを分析して判断することが可能となった。


カメラに映っていない部分があったり、後ろ向きであったりしても人物の特定が可能となった 出典:NEC

 NECは、大規模施設内の警備支援や、顔認証技術との組み合わせによる迷子等の人物捜索などへの適用を想定している。具体的には、開発した技術を顔認証AIエンジン「NeoFace」を採用した商品群やNEC映像分析基盤などと組み合わせ、2019年より順次サポートしていく計画である。

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