ADI、振動計測や侵入検知を具体的事例で紹介:第8回 IoT/M2M展 春(2/2 ページ)
アナログ・デバイセズ(ADI)は、「第8回 IoT/M2M展 春」で、MEMS加速度センサーを応用した「振動計測レファレンスソリューション」など、ユーザー事例を含む最新ソリューションのデモ展示を行った。
24GHzレーダー侵入検知を組み込み機器で実現
24GHzレーダーを採用した「侵入検知センサーシステム」は、サクラテックと共同開発したシステムである。ブースに展示されたサクラテック製24GHzレーダーセンサーモジュールは、基板上にパッチアンテナを8個並べた送信アンテナが2素子、受信アンテナが4素子、それぞれ作り込まれている。パッチアンテナ数を増やせば指向性が高まるという。モジュールの裏面にはADI製A-Dコンバーターなどのチップセットが実装されている。
ブースでは、24GHzレーダーセンサーモジュールを設置し、人や物体など反射するものがその前を通ると、被測定物までの距離や方向、サイズなどを検知し、電波の反射強度などの情報も2次元でディスプレイ上にカラー表示した。特に今回は、レーダーセンサーモジュールで収集したデータの信号処理を、「Raspberry Pi3」上で実行した。このことは、組み込みシステムにも実装可能なことを示した。
サクラテックは、「自動運転」の用途に加え、「工場内における危険区域への立ち入り監視」、心拍数など「生体情報の検出」といった、新たな用途に提案する考えである。
この他、conect.plusは簡単にIoTのスマホアプリを作成できる「IoTスマホアプリサービス」のデモを行った。ADIと連携しながら、振動センサーで収集したデータを「見える化」するためのウィジェット(GUIを構成する部品要素)を用意している。
PC上でこれらの中から必要な部品要素を選び、配置を換えるだけで済み、直観的なUIを10〜20分で作製することが可能となった。作成したUIをクラウド上に保存しておけば、同期したスマートフォンにダウンロードされる。このため、煩わしいソフトウェア開発の必要がないという。
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