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オンセミがGFの300mm工場を4.3億ドルで買収へNY州イーストフィッシュキル

ON SemiconductorとGLOBALFOUNDRIES(GF)は2019年4月22日(米国時間)、米国ニューヨーク州イーストフィッシュキルにあるGLOBALFOUNDRIESの300mmウエハー製造工場を、ON Semiconductorが買収することで正式に契約したと発表した。

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 ON SemiconductorとGLOBALFOUNDRIES(GF)は2019年4月22日(米国時間)、米国ニューヨーク州イーストフィッシュキルにあるGLOBALFOUNDRIESの300mmウエハー製造工場を、ON Semiconductorが買収することで正式に契約したと発表した。買収金額は4億3000万米ドル。そのうち1億米ドルは、正式契約の調印時に既に支払われている。残りの3億3000万米ドルは2022年末に支払われる予定だ。工場の従業員はON Semiconductorに移籍するという。


イーストフィッシュキル工場の概要と、ON Semiconductorの製造計画 出典:ON Semiconductor(クリックで拡大)

 イーストフィッシュキル工場の運営は、段階的にGLOBALFOUNDRIESからON Semiconductorに移管される。まずは2020年から、GLOBALFOUNDRIESが同工場にてON Semiconductor向けの製造を開始する。その後、徐々にON Semiconductorは製造規模を拡大し、GLOBALFOUNDRIESは製造規模を縮小していく。支払いが完了する2022年末をメドに、完全にON Semiconductorが同工場の業務指揮権を持つ予定だ。2025年までは、GLOBALFOUNDRIESがON Semiconductorに製造を委託するという形になるという。


2025年までの計画 出典:ON Semiconductor(クリックで拡大)

 一方、GLOBALFOUNDRIESは、自社の技術を同社が保有する他の3つの300mm工場に移転するとしている。

 ON Semiconductorは今回の買収で、製造ラインのウエハー口径を200mmから300mmに大型化できる他、45nmおよび65nmのCMOSプロセス製造ラインを即座に利用できるようになる。ON Semiconductorは、中耐圧および高耐圧のパワーMOSFET、トレンチIGBT、アナログ半導体、BCD(バイポーラ・CMOS・DMOS)を製造する予定だ。同社が想定する売上高の規模は1年当たり約22億米ドル。さらに、今後数年間にわたり設備投資を約10億米ドル節約できると見込んでいる。

 イーストフィッシュキル工場はもともと、2014年にIBMがGLOBALFOUNDRIESに15億米ドルで譲渡したもの(関連記事:「IBMがGFに半導体工場を譲渡、GFに15億米ドルを支払う」)。GLOBALFOUNDRIESはこの時、IBMの半導体関連の特許も数千件取得している。

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