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車載用保護素子、モーターとIVIで増える需要SiCにも注力するLittelfuse(2/2 ページ)

Littelfuse ジャパン(リテルヒューズ ジャパン、以下Littelfuse)は「人とくるまのテクノロジー展2019 横浜」(2019年5月22〜24日、パシフィコ横浜)で、同社が豊富にラインアップをそろえる回路保護素子や、パワー制御系の半導体製品などを展示した。

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車載用保護素子、成長が期待できる2つの分野

 亥子氏によれば、車載用保護素子では、主に2つのアプリケーションで成長が期待できるという。一つは、Littelfuseが高いシェアを持つ小型のDCモーターの保護素子だ。パワーウィンドウやパワーシート、エアコンの送風口など、モーターで動く箇所が増えていて、モーターの需要の高まりとともに保護素子の数も増加する見込みである。

 もう一つがIVI(In-Vehicle Infotainment:車載インフォテインメント)である。さまざまな機器がつながることでワイヤハーネスの数が増え、その保護に使われるPTCやヒューズのニーズが高まるとみている。


車載用ヒューズ。特に欧州では、48Vマイルドハイブリッド車の開発が進んでいるので、48Vシステム用高電流ヒューズへのニーズが強いという(クリックで拡大)

 亥子氏は、保護素子に対する要件について「安全性と信頼性がまず先にくる。そして小型化、低価格化が続く」と述べる。「こうした進化は、材料の開発、製品の設計、そして一定の品質で大量に生産できる製造技術によって実現される。特に保護素子は、ある程度規格で決まっている仕様も多いので、差異化を図りにくい。どれだけ多くの製品をそろえ、どれだけ一定の品質で大量生産できるかということが、勝負どころになる」(同氏)

Littelfuseの中核製品である回路保護素子。過電圧保護では、半導体、ポリマー、セラミック、いずれの材料でもそろえている(クリックで拡大)

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