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Intelの創業10年目(1977年):フロッピードライブやCRTモニターなどのコントローラーを発表福田昭のデバイス通信(189) Intelの「始まり」を振り返る(22)(2/2 ページ)

Intelの創業10年目となる1977年。今回はマイクロコンピュータ製品の動向を説明する。

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マイクロコンピュータ・システムの開発に不可欠なサポート製品群

 メモリ事業とマイクロコンピュータ事業の大きな違いに、サポートがある。マイクロコンピュータ事業では、さまざまなサポートが欠かせない。ソフトウェアとハードウェアの開発支援ツール、システムのテストを支援するツール、システムソフトウェアなどへの多大な投資を必要とする。そしてIntelは多大な投資を実行してきたと、1977年の年次報告書で述べている。

 開発支援ツールのプラットフォームである「Intellec」シリーズをベースに、コンパイラやインサーキット・エミュレータ、デバッガなどを用意した。さらにはマルチタスキング機能を備えたリアルタイムOSまで開発している。


マイクロコンピュータ・システムの開発を支援する主な製品群。1977年の年次報告書(アニュアルレポート)と1978年版の製品カタログを基に作成(クリックで拡大)

 本シリーズの前々回で述べたように、Intelは事業組織をマイクロコンピュータ部門から、マイクロコンピュータ・コンポーネント部門とマイクロコンピュータ・システム部門に分けた。マイクロコンピュータ事業における部品販売事業とサポート事業を分離した。このことは、Intelがマイクロコンピュータ事業における開発サポートを非常に重視していることの現れだともいえる。

⇒「福田昭のデバイス通信」連載バックナンバー一覧

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