ニュース
93GHz帯伝送実験、パラスポーツ追体験 ドコモが展示:5G Tokyo Bay Summit 2019(2/2 ページ)
NTTドコモは、2019年5月29〜31日に東京ビッグサイトで開催された「ワイヤレス・テクノロジー・パーク(WTP)2019」内の特設パビリオン「5G Tokyo Bay Summit 2019」で、同社の多数のパートナー企業とともに、5G(第5世代移動通信)のユースケースや最新研究開発を展示した。
通行人のデータを送るスマート街灯
NECが展示したのは、カメラと5G通信機能を搭載したスマート街灯だ。カメラで撮影した通行人の画像から、性別と年齢も推測する。NECの説明担当者は、「防犯目的以外に、例えば商店街ではどの時間帯にどんな客層が多いのか、といったデータ解析ができる。それによって、店頭に並べる商品を変えるなど、販売戦略を立てることができる」と説明する。その他、避難経路を表示するなど、防災用途でも使えるという。
「性別や年齢だけのデータを送信するなら、LPWA(Low Power Wide Area)ネットワークも使用できる。だが、4Kカメラを搭載した場合、映像の伝送は5Gでないと難しい」(説明員)
東京都港区の六本木商店街では、このスマート街灯を使った実証実験が行われている。その結果、以前は“外国人男性が最も多い”と思われていた時間帯が、実は”20代女性が最も多い”ことが分かったという。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- モバイル通信でミリ波は使える、Qualcommが強調
「5G(第5世代移動通信)は、モバイルのアプリケーションを超えてあらゆる分野に広がる」――。Qualcommの4G/5G担当シニアバイスプレジデント兼ゼネラルマネジャーのDurga Malladi氏は、クアルコムジャパンが2019年5月24日に開催した記者説明会で、このように強調した。 - ドコモ、AI運行バスや製造業向けIoTサービスなどを展示
NTTドコモは「第8回IoT/M2M展」(2019年4月10〜12日、東京ビッグサイト)で、人工知能(AI)を活用したオンデマンド乗り合い交通システム「AI運行バス」などを紹介した。同年4月から提供を開始しており、九州大学伊都キャンパスにて、すでに商用運行が始まっている。 - ソフトバンクとAlphabet、“空飛ぶ基地局”設置へ
ソフトバンクは、2019年4月25日、AeroVironmentとの合弁会社であるHAPSモバイルを通して、成層圏に無人航空機を飛ばして通信基地局とする「HAPS事業」を展開することを発表した。無人航空機「HAWK30」も開発しており、2023年の実用化を目指す。 - 「5Gはビジネスモデル構築の段階に」 ドコモ講演
NTTドコモの執行役員で5G(第5世代移動通信)イノベーション推進室室長の中村武宏氏は2019年4月12日、東京都内で開催された「Keysight 5G Sumimit 2019」のなかで、「5Gのリアルと未来」と題した基調講演を行った。中村氏は、「世界的にも5Gの商用化が前倒しされており、2019年から多数の国・都市で5G商用化が始まる。ドコモとしても、次のフェーズへ進まなければならない」と語り、商用化に向けた取り組みや今後の展望を説明した。 - Wi-Fiで1m以下の高精度測位、物流向けに村田が展示
村田製作所は「第8回IoT/M2M展」(2019年4月10〜12日、東京ビッグサイト)で、Wi-Fiを利用した新たな測位システムによる、物流倉庫での生産性、効率改善のソリューションを展示した。今回展示していた新たな測位システムは、これまでのWi-Fiを利用した測位システムに比べて10倍の精度向上を実現しているという。 - 「IEEE 802.11ah」の実証実験、日本で初公開
802.11ah推進協議会は、「ワイヤレスジャパン2019」で、920MHz帯の周波数を用いる新たなWi-Fi規格「IEEE 802.11ah」の公開実証実験を行った。