2019年7月25日、Appleが、Intelのスマートフォンモデム事業を買収することで合意に達したと発表しました。取引は、なんと2019年内(第4四半期)にも完了する見込みだそうです。
以前からそういううわさはありましたし、Imagination Technologiesとの契約を打ち切ってGPUを内部開発するといったAppleの動きを見ていれば、「次はモデムチップだろうな」というのは、大体予想できるものではないでしょうか。ですからこのニュースを聞いたときも「ああ、来たか。思っていたよりも早かったな」と、淡々と感じただけでした。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- AppleがIntelのスマホ向けモデム事業を買収へ
Appleは2019年7月25日(米国時間)、Intelのスマートフォンモデム事業を買収することで合意したと発表した。買収金額は約10億米ドルとされている。 - Intelが5Gモデム事業から撤退へ、収益性見いだせず
Intelは2019年4月16日(米国時間)、5G(第5世代移動通信)対応モデム事業から撤退すると発表した。 - Apple、Intelのモデム事業買収で交渉継続か
Appleが、Intelの一部のモデムチップ事業を買収するための交渉を進めている、と2019年6月11日、技術ニュースサイトThe Informationが報道した。これを受けて、「Appleは、『iPhone』をはじめ、セルラー接続機能を搭載する自社製品向けのモデムデバイスを独自開発すべく、基盤を構築しようとしているのではないか」とする臆測が急激に飛び交うことになりそうだ。 - 5Gスマホ、2023年には5億台超に
IHS Markit(以下、IHS)の最新予測によると、5G(第5世代移動通信)スマートフォンの出荷台数は、2019年は3700万台で、2023年には5億2500万台に増える見込みだという。 - 5nm/7nmチップの需要を後押しするのは「5G」
TSMCは、「5G(第5世代移動通信)開発の世界的な加速に伴って、5nmと7nmチップの需要が以前の予測よりも増加する」と予想している。 - 5Gに過度な期待は禁物、全国普及は2025年以降に
IDC Japanは2019年6月20日に東京都で記者説明会を開催し、国内の5G市場予測について説明した。登壇したアナリストは、「5G(第5世代移動通信)は、すぐに現実のものにはならない。インフラの全国普及はおおむね2025年くらいになると予測している」と述べた。