ニュース
車載グレードの最新電子部品がずらり、マウザー展示:名古屋オートモーティブワールド2019(3/3 ページ)
Mouser Electronics(マウザー エレクトロニクス/以下、Mouser)は、「名古屋オートモーティブワールド2019」(2019年9月18〜20日、ポートメッセなごや)で、同社が取り扱う車載関連製品の展示を行った。
車載分野へ本格展開進めるVicorも参加
Vicor(バイコー)は、48V、12V間の双方向非絶縁型バスコンバーター「NBM」や、最大1Vで600A、ピーク時最大1000Aの給電が可能なPower-on-Package(PoP)などを車載向けとして紹介していた。
NBMは、12Vから48Vまたは48Vから12Vの双方向変換ができる非絶縁型バスコンバーター。最大800Wを供給可能で、ピーク効率は約98%。「48Vを使用するマイルドハイブリッド車など向けに、従来の12Vサブシステムを48Vで効率的に配電することができる」(説明担当者)。PoPは、モジュール型カレントマルチプライヤー「MCM」2個とモジュール型カレントマルチドライバー「MCD」で構成。NVIDIAのGPUカードにも採用されているなど、もともとはデータセンター向けに提供してきたが、説明担当者は、「小型かつ大電流供給が可能なので、自動運転の制御や車内制御向けに提案できる」としている。
こちらは、「Power Tablet AC-DC電源ユニット RFM」。3相AC入力、48VDC出力のAC-DC電源ユニット。10kWの大電力を供給できるにもかかわらず、外形寸法は24×15×1.5cmと小型かつ薄型で、「オンボードチャージャーやEVの急速充電器などに提案できると考えている」(説明担当者)という。(クリックで拡大)
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- マウザー、マクニカと連携し「モノづくり」支援
Mouser Electronics(マウザー エレクトロニクス)は、「Smart Sensing 2019」で、マクニカと共同運営する半導体・電子部品の通販サイト「マクニカ・マウザー」の概要を紹介するとともに、関連するサプライヤーがセンサー製品などを展示した。 - 業績は右肩上がり、倉庫増設でロボット導入も
Mouser Electronics(マウザー エレクトロニクス、以下Mouser)は2019年5月23日、東京都内で記者会見を開催し、同社の業績や戦略について説明した。 - リコー、リチウムイオン二次電池を印刷で製造
リコーは、「nano tech 2019」で、インクジェット技術を用いてリチウムイオン二次電池を製造する技術などを紹介した。ウェアラブルデバイスなどに向けて自由な形状の電池を製造することができる。 - 48V電源システムに対応、最大60V動作の電源IC
リコー電子デバイスは、車載一般電装品などに向けた高耐圧電源ICシリーズを発表した。48Vバッテリーシステムに対応する機器に向ける。 - モグラのごとく穴を掘る、設計向けに的を絞るマウザー
半導体/電子部品のディストリビューターであるMouser Electronics(以下、Mouser)が順調に売上高を拡大している。2016年に10億米ドル、2017年には13億米ドルを達成し、2018年には19億米ドルを達成する見込みだ。 - 自動車開発をより早く、効率的に――マウザーの提案
Mouser Electronics(マウザー エレクトロニクス/以下、Mouser)は、「第1回名古屋オートモーティブワールド」(2018年9月5〜7日、ポートメッセなごや)に出展し、同社が取り扱う車載関連製品の展示を行った。