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スマホにも搭載可能な小型匂いセンサー2020年2月発売へ(2/2 ページ)

スマートフォンで匂いを測定できるかも――。第一精工は2019年10月15〜18日の会期で開催されている展示会「CEATEC 2019」で、2020年2月に発売を予定する匂いセンサー端末「nose@MEMS」など、匂いセンサーシステムを展示している。

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スマホと直接つながる小型版も公開


「nose@MEMS」の料金プラン (クリックで拡大)

 開発担当者によると「現在、さまざまな匂いのデータを蓄積している段階。どのような匂いが検知できるかは、まだまだ未知数。180種類の感応膜で足りているかどうかさえ、まだ分からない」という。そうした中で「現状では、市販されている数種類の缶コーヒーの匂いを嗅ぎ分けられることを確認している他、牛乳の腐食状況を匂いで判別するテストなども行っている。今後は、ユーザーとも連携しながら、こうしたデータの蓄積を進めていきたい」とし、2020年2月からnose@MEMSの一般販売を始める予定で、2019年12月から購入申し込みを受け付ける。価格は、センサー端末本体が9万8000円(税別/サポート料別)だ。

 第一精工では、匂いセンサーの利用を促進するため、スマートフォンと接続して使用可能な小型版匂いセンサー端末の開発にも着手。CEATEC 2019の同社ブースで試作品の展示も実施。小型版匂いセンサー端末は、MEMSデバイスの搭載点数を1個(圧電素子数10個)に絞り、スマートフォンと接続できるようインタフェースにUSB Type-Cを採用している点が特長。電源もUSB Type-C経由で確保できる。「いずれは、スマートフォンにMEMS匂いセンサーデバイスが内蔵されることもあり得る」とする。

スマートフォンと直接接続可能なUSB Type-Cコネクター搭載型匂いセンサー端末。圧電素子10個を備えるMEMS匂いセンサーデバイスを1個搭載している (クリックで拡大)

 開発担当者によると、既にnose@MEMSへの引き合いは強く、「食品などの品質管理や、呼気測定による健康管理、ホテルや中古車などの匂い検知や匂いの基準づくり、工場での臭気モニタリングなど、匂いと関係するあらゆる用途から問い合わせがある」としている。

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