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コネクターやセンサーで空飛ぶクルマの実現へ、TECEATEC 2019

TE Connectivity(以下、TE/日本法人:タイコエレクトロニクス ジャパン)は、「CEATEC 2019」(2019年10月15〜18日、幕張メッセ)で、1人乗りの空飛ぶクルマ「rFlight」のVR(仮想現実)体験などを行っている。同社は、「TEのさまざまな種類のコネクターやセンサーによって、今までなかった乗り物の安全性、イノベーションをより発達させる手伝いをしていく」としている。

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 TE Connectivity(以下、TE/日本法人:タイコエレクトロニクス ジャパン)は、「CEATEC 2019」(2019年10月15〜18日、幕張メッセ)で、1人乗りの空飛ぶクルマ「rFlight」のVR(仮想現実)体験などを行っている。同社は、「TEのさまざまな種類のコネクターやセンサーによって、今までなかった乗り物の安全性、イノベーションをより発達させる手伝いをしていく」としている。


体験の様子

 rFlightはTEがグローバルテクノロジーリーダーとなって開発をサポートしている1人乗りの空飛ぶクルマだ。垂直に離着陸が可能な小型機で、燃料補給や充電なしで約32km飛行可能。水平飛行を実現するため速度100ノット(時速約185km)超で運行できる。また、半自立飛行できる制御プログラムやインテリジェントインタフェースを組み込むことで直感的な操作が可能となっている。

 次世代交通システム「Hyperloop(ハイパーループ)」を開発するチームのエンジニアやデザイナーら60人以上が、このrFlight開発に参加しており、2020年2月には、米カリフォルニア州で飛行実験を行う予定だ。機体には、同社のMiniMRPシステムや圧力、近接などの各種センサーのほか、高電力電圧コネクター、過酷環境対応コネクター、給電ケーブルなどの製品が搭載されるという。

左=機体は模型で3本のワイヤで吊り下げて動かす形になっているが、機体の水平方向と垂直方向の傾き具合を測るため、実際にTEの傾斜センサーを設置している/右=rFlightの概要(クリックで拡大)

 会場では、rFlightでの飛行をVR(仮想現実)で体験できるコーナーを設置。VRゴーグルを装着して実物大のrFlightの模型に乗ると、水平飛行状態で米ニューヨークの街を飛び、TEのオフィスビルに到着するまでの飛行体験ができる。

VR体験の様子。海上からスタートし、途中でニューヨークの街にワープ。TEのオフィスビルに向かう。

 このほか展示ブースでは、ADAS(先進運転支援システム)向けのコネクターやセンサー、アンテナ技術といったV2I(Vehicle to Infrastructure)、V2V(Vehicle to Vehicle)通信向けの同社製品について、Microsoftの「HoloLens」を用いたMR(複合現実)で紹介するデモや、自動車、5G(第5世代移動通信)、データセンター向けの各種コネクターやセンサーなどの製品展示、同社製品が搭載されたヒューマノイドロボット「Cruzr(クルーザー)」による製品紹介などを実施している。

会場でダンスを披露するCruzr
左=MRでデモを体感できる/右=各種コネクター、センサーの新製品が展示されている(クリックで拡大)

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