ニュース
「世界最小」フルカラーレーザーモジュール、量産へ:11×4.3×3mmを実現、さらに小型化も(2/2 ページ)
福井大学とケイ・エス・ティ・ワールドは「第6回ウェアラブルEXPO」(2020年2月12〜14日/東京ビッグサイト)で「世界最小」(同社)のフルカラーレーザーモジュールを展示した。同大などが実現を目指す「ふつうの眼鏡の外観と変わらない網膜投影ウェアラブルディスプレイ」の光学基幹部品として開発中のもの。このモジュールは2020年秋に量産を開始する予定という。
「世界最小」、2020年秋には量産へ
今回、両社が展示していたのが、フルカラーレーザーモジュールの最新の試作品で、11×4.3×3mmと世界最小(同社)を実現している。このレーザーモジュールは2020年秋には量産を開始する予定だ。
「レーザーの光源については用途に応じて変更できる」(同社説明担当者)ため、眼鏡型のディスプレイのほか、ヘッドアップディスプレイ(HUD)やピコプロジェクターなど幅広い分野での活用を見込んでいる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 2020年は“ローラブルディスプレイ元年”に?
市場調査会社であるIHS Markit(テクノロジー系の大部分をInfoma Techが買収し、現在移管中である)が2020年1月30〜31日に、東京都内で「第38回 ディスプレイ産業フォーラム 2020」を開催。今回は、FPDの新しい技術についてまとめる。 - NIMSら、EC材料を多重塗布した落ち葉型デバイス
物質・材料研究機構(NIMS)は、早稲田大学や多摩美術大学と共同で、にじみを表現できるソフトディスプレイを開発。電気で紅葉の状態変化を表現できる落ち葉型デバイスの試作に成功した。 - 網膜に直接映像を投影、専用アイウェア
網膜投影型レーザーアイウェアの開発と販売を手掛けるQDレーザは「CEATEC 2019」(2019年10月15〜18日、幕張メッセ)で、最新モデルとなる「RETISSA Display(レティッサ ディスプレイ) II」を展示した。2018年に発売した初代モデル「RETISSA Display」の後継品となる。 - レーザーディスプレイ向け高出力緑色半導体レーザー
シャープは2018年6月14日、緑色半導体レーザーとして光出力130mW品を2018年10月から量産すると発表した。シャープでは、波長520nm帯域の緑色半導体レーザーとして「業界最高の光出力」とする。ヘッドマウントディスプレイ(HMD)、ヘッドアップディスプレイ(HUD)、小型プロジェクターなどの用途での採用を見込む。 - 8m先に52型の大画面でAR情報を表示、レーザーHUD
パイオニアは「第45回東京モーターショー 2017」で、光源にRGB(赤、緑、青)レーザーを用いる次世代の車載ヘッドアップディスプレイ(HUD)デモを披露した。8m以上先の空間に約52型の像を投影し、広色域で高い視認性を持つためドライバーへのAR(拡張現実)提供に最適だという。 - 光を自在に操るMEMSレーザー照明が登場
スタンレー電気は、モーターなどを使わず、自在に照射領域を変更できる新しい照明「MEMSレーザー照明」を2016年10月4日から開催されている展示会「CEATEC JAPAN 2016」(シーテック ジャパン)で公開した。