検索
ニュース

村田製作所の新社長に中島氏、創業家以外から初村田恒夫氏は引き続き会長に(2/2 ページ)

村田製作所は2020年3月13日、会長兼社長を務める村田恒夫氏が同年6月下旬に社長を退任し、現専務執行役員 モジュール事業本部長の中島規巨氏が新社長に昇格すると発表した。村田恒夫氏は、引き続き会長を務める。

PC用表示 関連情報
Share
Tweet
LINE
Hatena
前のページへ |       

社長交代の理由など、村田氏のコメント

 本公表内容に関し、村田恒夫氏は以下のように述べている。

社長交代の理由

 エレクトロニクス市場は5Gや自動車の電装化により新たな成長ステージに入ることが期待されています。今後も変化の激しい市場環境が続くことが予想される中、フレッシュな感覚で対応できる人物がよりふさわしいと考え、世代交代を図る意味も含めて、指名諮問委員会の審議を経た上で社長交代を決めました。また、高まる社会的責任を果たしていくためにはガバナンス強化がより重要になってきています。会長職に専念して俯瞰的に経営に関わることで、社内のガバナンス体制強化を図りたいとも考えています。新社長に就任予定の中島は社是の精神をしっかり受け継いでくれている人物で、従業員からの信頼も厚いリーダーです。変化の激しい経営環境下において、持ち前のリーダーシップを発揮し、ステークホルダーのみなさまのご期待に応える組織運営を行える人材だと考えています。

業界活動についての考え

 業界全体の発展を支えていく業界活動は重要なものと認識しています。業界においてムラタに求められる役割を果たしていきたいと考えています。社業の状況を考慮しながら、務めていきたいと思います。

これまでの社長在任期間を振り返って

 2007年の社長就任後間もなく起こったリーマンショック、2011年の東日本大震災など、さまざまな危機や経営環境の激変を乗り越え、うまく業績を伸ばすことができたと思っています。組織運営において就任時から一貫して心がけてきたことは「従業員がやりたい方向で100%以上の力を発揮できる組織作り」です。当時と比べて会社の規模も大きくなりましたが、今のムラタがあるのは従業員の皆さんが自身の力を十二分に発揮してくれたおかげだと思っています。また、成長を続ける中で多くの従業員が社是や経営理念、大切にしてきた価値観を理解し、実践してくれていることを嬉しく思います。

新社長への期待

 ムラタの事業規模は大きくなりましたが、必ずしも取り組んでいる事業全てを健全に運営できているわけではありません。新社長にはそうした事業の改善に取り組むだけでなく、次の100周年に向けた新しい会社のあり方というものを自ら考え、切り開いてもらいたく思っています。


新社長に昇格する中島氏(左)と社長を退任する村田恒夫氏(右) 2019年11月29日、東京都内で行われた同社事業戦略説明会でEE Times Japanが撮影

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

前のページへ |       
ページトップに戻る