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2020年の世界IC市場予測、マイナス成長へ下方修正IC Insightsの発表

米国の市場調査会社IC Insightsは2020年4月9日(米国時間)、2020年の世界IC市場の市場予測を発表。プラス成長を見込んでいた従来予測から一転、前年比4%減のマイナス成長へと下方修正した。

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 米国の市場調査会社IC Insightsは2020年4月9日(米国時間)、2020年の世界IC市場の市場予測を発表。プラス成長を見込んでいた従来予測から一転、前年比4%減のマイナス成長へと下方修正した。

 同社は2020年1月、同年の世界IC市場が前年比8%増の成長となる予測を発表していた。しかし、この時点では新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響を考慮しておらず、同年3月には、COVID-19感染拡大による中国市場/生産における混乱の影響を中心に考慮したうえで、前年比3%増と予測を見直していた。

 同社は今回、世界IC市場予測を、3月時点の予測からさらに7ポイント減となる、3458億米ドルに下方修正した。これは、1月時点の当初予測からは390億米ドルものマイナスとなる。


世界IC市場予測の推移、2020年1月時点では3848億米ドルとしていたのが、同年3月時点で3706億米ドル、今回(4月9日発表)3458億米ドルへと下方修正されている 出典:IC Insights

 今回の下方修正について同社は、「COVID-19の影響が世界的な問題へと変貌を遂げた」ことを挙げている。同社は、「現在では米国と欧州がこの感染力の強い致死性の高いウイルスの『ホットスポット』となっている」と説明。実際に3月予測時点(3月12日)には米国内のCOVID-19症例数は1630人、死者数が41人だったのに対し、4月9日には、症例数が45万4615人、死者数が1万6074人に急増しているという。

 また、同社はCOVID-19の影響によって、世界のGDPはリーマンショック後である2009年の2.1%減と同程度の落ち込みとなるとの予想も示している。同社によると、世界のGDPが減少するのは、2009年以前では1946年までさかのぼるという。

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