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ローム、デートコード用サーマルプリントヘッド毎秒1〜1.5mで高画質印字が可能

ロームは、環境配慮型包装材へのデートコード情報印字に適した小型サーマルプリントヘッド「TH3001-2P1W00A」を開発し、サンプル出荷を始めた。

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インクリボンのランニングコストを最大で半減


TH3001-2P1W00Aの外観

 ロームは2020年8月、環境配慮型包装材へのデートコード情報印字に適した小型サーマルプリントヘッド「TH3001-2P1W00A」を開発したと発表した。

 同社は、デートコード情報の印字に適したサーマルプリントヘッド「TH3002-2P1W00A」を2019年より供給している。高熱伝導材料と独自の新構造を採用することで、高い印字品質と環境負荷、メンテナンス負荷の低減を実現した。今回は、プリンタの小型軽量化やランニングコストの削減といった要求に応えるため、新製品を投入した。

 TH3001-2P1W00Aは、高画質の印字を確保しつつ、印字幅を31.987mmとすることでヘッドの小型化を図った。これにより、印字幅が53.312mmの一般的な製品に比べ、インクリボンのランニングコストを最大で半分にすることができるという。

 印字速度も速い。解像度305dpi時に、ワックス系インクリボンを用いると毎秒1.5mで印字することが可能である。環境配慮型インク付き包装材やフィルム系媒体では、印字品質を維持しながら毎秒1m以上を達成している。同様に、レジン系インクリボンでも毎秒1mの印字を可能とした。

 腐食耐性にも優れている。食塩水滴下による加速破壊試験の結果、一般品に比べ耐性は7倍以上となった。食品加工現場や物流倉庫といった特殊な環境下でも、長い期間にわたって品質が安定しており、メンテナンスの負荷を軽減することができる。しかも、印字許容角度を10度に広げた。一般品の約2倍である。これによってサーマルヘッド取り付け作業が容易となり、メンテナンス時間を短縮できるという。

 新製品は2020年8月よりサンプル品の出荷を始めた。2021年1月より量産を開始する予定だ。サンプル価格(税別)は4万円。

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