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ルネサス、80V対応のDC-DCコントローラICを発売サーバや産業用機器向けに提案

ルネサス エレクトロニクスは、80V対応のDC-DCコントローラICとして新たに2品種を発売した。データセンターのサーバや48Vテレコムおよび、産業機器などの用途に向ける。

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独自の変調スキームとアルゴリズムを活用

 ルネサス エレクトロニクスは2020年10月、80V対応のDC-DCコントローラーICとして新たに2品種を発売した。データセンターのサーバや48Vテレコムおよび、産業機器などの用途に向ける。

 1つは双方向4スイッチ同期昇降圧コントローラIC「ISL81801」である。ブーストモード用の谷電流変調とバックモード制御用のピーク電流変調を備えた独自のバックブースト制御アルゴリズムを用いている。

 MOSFETと組み合わせることで、バッテリーやスーパーキャパシターの充電と放電を行うことができる。入力電圧範囲は4.5〜80V、出力電圧範囲は0.8〜80Vと幅広い。昇降圧スイッチング周波数は100〜600kHzでプログラム可能。また、過電圧や加熱、両出力の平均およびピーク電流制限などさまざまな保護機能も備えている。

 もう1つはデュアルフェーズ降圧コントローラIC「ISL81802」である。2系統の独立した出力または、単一の高電流出力に対応することができる。小型の電源用インダクターを複数個用いて電力密度を高めることができ、高出力の用途に向けては複数のISL81802を並列接続して、インタリーブ動作を行うことも可能だ。内部には最高1MHzまで対応可能なPLL発振器を搭載した。

 また、定出力電圧および定電流を供給する機能を備えている。このため、給電量が小さいLEDドライバーなどの用途から、給電量が大きい送風機などの用途まで、幅広く対応することができるという。入力電圧範囲は4.5〜80V、出力電圧範囲は0.8〜76Vである。ISL81801と同様にさまざまな保護機能を備えた。

 ISL81801とISL81802は既に量産中で、パッケージはいずれも外形寸法が5×5mmの32端子QFNと、4.4×9.7mmの38端子HTSSOPで供給する。

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