ニュース
京セラ、米国Soraa Laser Diodeを100%子会社へ:GaN製レーザー製品の新市場を開拓
京セラは、高輝度レーザー光源を手掛ける米国Soraa Laser Diode(SLD Laser)を100%子会社化することで合意した。
ANSI/ULやIECの安全認証も取得
京セラは2020年11月、高輝度レーザー光源を手掛ける米国Soraa Laser Diode(ソラー・レーザー・ダイオード、以下SLD Laser)との間で、SLD Laserを100%子会社化することに合意したと発表。関連当局の認可や承認が得られ次第、京セラのグループ会社として事業を展開していく予定。
SLD Laserは2013年に設立され、GaN(窒化ガリウム)製レーザーダイオード製品を開発、製造、販売している企業である。同社のレーザー光源はモビリティや特殊照明器具、民生機器、産業機器などの用途に用いられている。安全性にも優れ、ANSI/ULやIECの安全認証を取得しているという。
京セラは今後、ファインセラミックスをはじめ既存事業で培った生産技術や研究開発力と、SLD Laserが保有する技術を組み合わせることで、新市場の創出や開拓につながる新製品の開発に力を入れていく。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 京セラ、未来のクルマ「Moeye(モアイ)」を開発
京セラは2020年9月29日、光学迷彩技術などを活用した未来のクルマ「Moeye(モアイ)」を開発した。京セラが考えるコンセプトカーの第2弾で、独自デザインの車両を用い、新たなコックピットのイメージなどを提案する。 - 京セラ、小型の光学式流量計測用モジュール開発
京セラは、レーザードップラー方式を用いた「光学式流量計測用モジュール」を開発した。2020年10月からサンプル出荷を始める。「非接触」「非接液」での計測が可能なため、医療機器用途などでの汚染リスクを低減できる。 - 人に優しいウェルネス照明の実証実験を開始
京セラは、「人に優しいウェルネス照明」の開発を目的に、奈良県立医科大学の協力を得て、独自開発のLED照明「CERAPHIC(セラフィック)」を活用したシステムの実証実験を始めた。 - ウェアラブルシステムをリモートリハビリに活用
京セラと東京医科歯科大学は、血中酸素飽和度などバイタルデータをリアルタイムに取得できる「ヘッドセット型ウェアラブルシステム」について、臨床研究の準備を始めた。 - 厚みが約1mmのピエゾスピーカ、薄型TVや携帯端末、車載用途に期待
京セラは、厚みが約1mmと非常に薄いピエゾフィルムスピーカ「スマートソニックサウンド」のデモ展示を行った。「薄型、軽量で指向性が広い」などの特長を持つ同製品は、すでにLGエレクトロニクス製の55インチ有機ELテレビに搭載されている。今後は車載スピーカ用途などにも提案していく。 - 京セラ、シリコンMEMSレゾネーターを製品化へ
京セラは、シリコンMEMS市場に参入する。独自技術により優れた周波数温度特性とESR(等価直列抵抗)特性を実現した「シリコンMEMSレゾネーター」の製品化技術を確立し、2021年より量産を始める計画である。