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ENEOS、低誘電液晶ポリマーパウダーを開発世界最高レベルの誘電特性を実現

ENEOSは、次世代の高速通信に対応する低誘電LCP(液晶ポリマー)パウダー「XYDAR LF-31P」を開発、販売を始めた。

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5Gや車載システムなど次世代の高速通信に対応

 ENEOSは2021年8月、次世代の高速通信に対応する低誘電LCP(液晶ポリマー)パウダー「XYDAR LF-31P」を開発、販売を始めた。


XYDAR LF-31Pの外観

 LCPは、耐熱性や薄肉成形性に優れ、高強度で高弾性、高い寸法精度といった特長を持つ熱可塑性樹脂である。開発したXYDAR LF-31Pは、平均粒径が5〜7μmのLCPで、独自の配合技術などにより、誘電正接値が0.0007(10GHz時)という世界最高レベルの特性を実現した。この値は同社従来製品に比べて65%も小さいという。これによって、伝送損失を抑えることが可能となった。300℃以上の高い耐熱性と低い吸水率も達成している。

 XYDAR LF-31Pは、次世代の高速通信に対応する電気電子材料として、優れた性能を備えており、5G(第5世代移動通信)システムや次世代自動車などに搭載されるフレキシブル回路基板やミリ波レーダー用基板などの用途に向ける。

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