ルネサス、TCXO内蔵のクロック発振器を発売:−40〜85℃で±3ppmの周波数安定性
ルネサス エレクトロニクスは、TCXO(温度補償型水晶発振器)を内蔵したフィールドプログラマブルクロック発振器「ProXO+」ファミリーの第1弾として、「XTシリーズ」を発売した。
I2Cインタフェースを介し、最大2.1GHzまで設定可能
ルネサス エレクトロニクスは2021年9月、TCXO(温度補償型水晶発振器)を内蔵したフィールドプログラマブルクロック発振器「ProXO+」ファミリーの第1弾として、「XTシリーズ」を発売した。光ファイバートランシーバーモジュールやアクセラレーターカード、スマートネットワークカード(NIC)、ネットワーク機器といった用途に向ける。
ルネサスは既に、位相ジッタが150フェムト秒以下で、I2Cインタフェースを介して周波数を設定できる「ProXO」ファミリーを発売。プラスチックパッケージ品の「XFシリーズ」と、セラミックパッケージ品の「XPシリーズ」を用意している。そして今回、温度変動を低減するTCXO搭載のProXO+ファミリーを追加した。
ProXO+ファミリーは、−40〜85℃の広い温度範囲で±3ppmの周波数安定性を実現した。長期安定性も±13ppmである。周波数範囲は15M〜2.1GHzで、製品出荷後もI2Cインタフェースを介して、周波数を設定することが可能である。位相ジッタ(12kHz〜20MHz)は135フェムト秒(代表値)を実現した。第一弾となるXTシリーズは、外形寸法が3.2×2.5mmの8端子プラスチックパッケージで供給する。
ルネサスは、ProXO+ファミリーの発売に合わせ、自社のパワー製品やマイコンと組み合わせたソリューション「ウィニングコンビネーション」を提供することで、顧客のシステム設計を支援していく。
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