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シチズン電子、混色性が高いマルチカラーLED開発:単位面積当たりの発光効率が約2倍
シチズン電子は、自然な白色を実現した小型、高輝度の上面発光マルチカラーLED「CL-V501」シリーズを開発、2021年10月よりサンプル出荷を始める。
材料構成の工夫と新たな工法の採用で、自然な白色を実現
シチズン電子は2021年8月、自然な白色を実現した小型、高輝度の上面発光マルチカラーLED「CL-V501」シリーズを開発、2021年10月からサンプル出荷を始めると発表した。
マルチカラーLEDは、RGBの3素子を1パッケージに搭載している。ただ、従来のマルチカラーLEDは、3素子を同時に点灯させて発光する白色の混色性が悪いといわれてきた。このため、白色LED(W)を追加したRGBWのLEDも登場してきたが、パッケージサイズやコストの点で課題になっていた。
CL-V501シリーズは、材料構成の工夫と新たな工法を採用することで、高い混色性による自然な白色を実現した。これにより、レンズや導光板を用いる用途でも、さまざまな色彩を表現することができるという。
パッケージは外形寸法が1.6×1.4×0.45mmで、実装面積は2.24mm2と小さく、同社従来品(CL-341)に比べ30%削減した。発光面積は1.34mm2でほぼ半分になった。単位面積当たりの発光効率は約2倍になり、消費電力の節減も可能になった。
CL-V501シリーズは、ゲーム機器やPCキーボード、アミューズメント機器などのイルミネーションをはじめ、インジケーターやディスプレイおよび、車載アンビエントライト、カラー照明などの用途に向ける。量産出荷の時期は2022年1月を予定している。
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