Micron、22年会計年度で好調なスタート:通年では過去最高の売上高に?
Micron Technology(以下、Micron)の2022会計年度第1四半期(2021年12月2日を末日とする)の売上高は、前年同期比33%増となる76億9000万米ドルで、ウォール街の76億8000万米ドルという予想をわずかに上回った。
Micron Technology(以下、Micron)の2022会計年度第1四半期(2021年12月2日を末日とする)の売上高は、前年同期比33%増となる76億9000万米ドルで、ウォール街の76億8000万米ドルという予想をわずかに上回った。希薄化後1株当たり利益は、当初の予想の2.10米ドルを上回る2.16米ドル(Non-GAAPベース)を計上し、アナリストの予想を0.05米ドル上回る形となった。
第1四半期の決算報告を受けて、取引の終盤にMicronの株価は6.3%上昇した。同株価は市場前取引で、再び8.7%上昇した。営業キャッシュフローは、前四半期が38億8000万米ドルで、2020年第1四半期は19億7000万米ドルだったのに対し、39億4000万米ドルに増加した。
Micronの売上高は前年同期比では増加したが、前四半期の82億7000万米ドルと比べると7%減少している。だが、Micronのプレジデント兼CEO(最高経営責任者)を務めるSanjay Mehrotra氏は、同社の第2四半期について強気な見通しを示した。
Mehrotra氏は、「2022会計年度の好調なスタートと勢いのある製品ポートフォリオによって、本年度に過去最高の売上高と堅調な収益性を実現できる軌道に乗っている。当社は、業界をリードする1αnmノードのDRAMと176層の3D NAND型フラッシュメモリ製品を急速に拡大し、優れた歩留まりを達成している。現在、これらの製品を主要なエンド市場全体に出荷している」と述べている。
観測筋は、Micronの株価の急騰は、同社が市場予想を上回る第2四半期の見通しを示したことによると指摘している。Yahoo FinanceのJared Blikre氏は、「Micronの第2四半期のガイダンスは投資家の注目を集めている。Micronが発表した営業収益や報道されている数字は、基本的に予想通りだ。しかし、投資家が本当に注目しているのはガイダンスだと考えている」と述べている。
Micronは、第2四半期の売上高は75億米ドル±2億米ドルに達すると予想している。また、Non-GAAPの希薄化後1株当たり利益は、1.95米ドル±0.10米ドルになると予想している。ウォール街では、売上高は72億7000万米ドルで、希薄化後1株当たり利益は1.86米ドルと予想されている。
Micronはエンドマーケットに関して、2022年にDRAMのストレージ容量の需要が15〜20%程度増加すると予想している。NANDフラッシュの需要も約30%増加すると予想している。
ただし、Mehrotra氏は、2021年10月27日に販売を開始したばかりの同社の新しいDDR5メモリの需給問題に関する課題を指摘している。
Mehrotra氏は、「非メモリコンポーネントの不足によってメモリサプライヤーのDDR5モジュール製造能力が影響を受けているため、PC業界全体でDDR5製品に対する需要が供給を大幅に上回っている。2022年後半にはDDR5のビット出荷を需要に対応できるレベルまで増やして、2022年中に供給不足を緩和できると予想している」と述べた。
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