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東芝D&S、超低容量TVSダイオードの出荷を開始:端子間容量を従来比で約25%低減
東芝デバイス&ストレージは、無線通信に用いる高周波アンテナの信号品質劣化を抑えながら、静電気やノイズなどから電子部品を保護するための超低容量TVSダイオード「DF2B6M4BSL」を開発、出荷を始めた。
IoT機器などに内蔵される高周波アンテナを静電気から保護
東芝デバイス&ストレージは2022年2月、無線通信に用いる高周波アンテナの信号品質劣化を抑えながら、静電気やノイズなどから電子部品を保護するための超低容量TVSダイオード「DF2B6M4BSL」を開発、出荷を始めた。
DF2B6M4BSLは、端子間容量を最大0.15pFに抑えるなど、従来製品(DF2B6M4ASL)に比べて約25%も低減した。これにより、アンテナの受信性能に影響を与える高調波ひずみを抑え、対象となる電子部品を保護することができるという。
静電気耐量(VESD)は±8kV、Vpeak電圧は215V(参考値)。高調波ひずみ特性は、周波数2.4GHzで20dBm入力時に、2次高調波ひずみが−65.5dBm(参考値)、3次高調波ひずみが−54.4dBm(同)となっている。同様に周波数5.0GHzの時は、それぞれ−64.7dBm(同)と−55.5dBm(同)である。
IoT機器などに内蔵される高周波アンテナのESD(静電気放電)保護対策として、ESDサプレッサーを用いることもある。これをDF2B6M4BSLに置き換えることで、ESDサプレッサーよりも静電気印加時の保護対象に加わる電圧を低減することができるという。
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