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ダイオードを使った整流回路の解析:Ritz-Galerkin(リッツ・ガラーキン)法福田昭のデバイス通信(363) imecが語るワイヤレス電力伝送技術(17)(2/2 ページ)

今回は近似解を求める手法である「Ritz-Galerkin(リッツ・ガラーキン)法」を簡単に説明しよう。

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ダイオードの飽和電流が出力電圧を大きく左右

 ここでダイオードの寄生抵抗Rsと飽和電流Isに注目する。出力電圧Vdcは寄生抵抗にはほとんど依存せず、飽和電流Isによって大きく変動する。飽和電流の大きなダイオードを選ぶことが望ましい。


ダイオードを使った整流回路の回路モデル(左)と、寄生抵抗および飽和電流の影響(右)[クリックで拡大] 出所:imecおよびEindhoven University of Technology(IEDMショートコースの講演「Practical Implementation of Wireless Power Transfer」のスライドから)

 以下に、主要な半導体ベンダーのショットキーダイオード製品(型番)と飽和電流の一覧を示す。半導体ベンダーはSkyworks SolutionsとAvago Technologies(現在はBroadcom)である。


主要な半導体ベンダーのショットキーダイオード製品(型番)と飽和電流(Is)[クリックで拡大] 出所:imecおよびEindhoven University of Technology(IEDMショートコースの講演「Practical Implementation of Wireless Power Transfer」のスライドから)

 なお筆者の調べ(2022年5月12日時点)によると、Avagoのショットキーダイオード製品のいくつかは製造中止になっていた。ご注意されたい。

(次回に続く)

⇒「福田昭のデバイス通信」連載バックナンバー一覧

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