インテル、デジタル人材の育成支援で包括的な活動:地域のデジタル実装を目指す
インテルは、「インテル・プレスセミナーQ2 ’22」を開催。この中で、2022年下半期におけるPC/クラウド市場の展望と同社の取り組み、デジタル人材育成を支援する活動などについて、その概要を説明した。
新たに18校へ「STEAM Lab」の機材を導入、実証実験を順次開始
インテルは2022年6月22日、「インテル・プレスセミナーQ2 ’22」を開催した。この中で、2022年下半期におけるPC/クラウド市場の展望と同社の取り組み、デジタル人材育成を支援する活動などについて、社長を務める鈴木国正氏らがその概要を説明した。
インテルは2022年下半期に向けて、注力する3つの取り組みを示した。それは、「国内PC市場」「クラウド/エンタープライズ市場」および、「DcX(データ・セントリック・トランスフォーメーション)」に向けた取り組みである。
国内PC市場に向けた取り組みの1つとして、ゲーム市場/クリエイター向けなど、ハイエンドPC市場に向けた取り組みを強化する。PC向けGPUファミリー「Arc」を搭載した外付けカードが2022年夏にも登場するからだ。ハードウェアやゲーム機器メーカーなどに加え、ゲーマーとの連携強化を図るためのコミュニティー「Blue Community Project」をスタートさせた。ゲーム市場とPC市場を活性化するのが狙いだという。
クラウド/エンタープライズ市場に向けては、ユーザーに対して最適なクラウドアーキテクチャを提案していく。これによって、性能のさらなる改善やTCO/CO2の削減、セキュリティの強化などを実現していく。2022年5月中旬には、クラウドに関するユーザー向けイベント「Intel Cloud Forum 2022 Spring」を開催。会場ではクラウドの活用事例などを紹介した。
DcXに向けた取り組みでは、デジタル人材育成を狙いに、新たな活動なども展開していく計画である。戸田市立戸田東小学校/中学校(埼玉県)では既に、「STEAM Lab構築支援プログラム」を実施している。そして今回、支援を希望する学校の中から新たに18校を選び、STEAM Labの機材を導入するなど、支援の対象校を拡大した。2022年4月から順次実証実験を始めているという。
さらに、デジタル人材を育成し、地域のデジタル実装を目指す包括的な活動「インテル・デジタルラボ」も始めた。「STEAM Lab」や「Media Lab」「DX/DcX Lab」および、「AI Lab」という、4つの柱で構成される。支援を希望する自治体や学校、企業などに対し、それぞれ必要となる機材やカリキュラムを提供していく。
プレスセミナーでは、地方自治体などを対象としたDX/DcX研修の一例として、千葉市での活用事例を紹介した。また、香川県三豊市でも、自治体政府関係者や地域民間企業を対象としたDX/DcX Labおよび、高校生/高専生を対象にしたAI Labの開設を計画しているという。
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