ニュース
京セラ、鹿児島国分工場内に新工場棟を建設:MLCCなどの生産能力拡大へ
京セラは2022年8月、積層セラミックコンデンサー(MLCC)の生産能力増強や技術開発力の強化などに向け、鹿児島国分工場内に「第5-1-2工場」を建設すると発表した。新工場棟は2024年5月に稼働の予定。
投資総額は約150億円、2024年5月に稼働予定
京セラは2022年8月、積層セラミックコンデンサー(MLCC)の生産能力増強や技術開発力強化などに向け、鹿児島国分工場内に「第5-1-2工場」を建設すると発表した。新工場棟は2024年5月に稼働の予定。
MLCCは、通信端末や半導体関連機器の小型化と高性能化、5G普及に向けたデータセンターの増設、ADAS(先進運転支援システム)やEV技術の高度化などにより、今後も需要拡大が見込まれている。新工場建設はこうしたニーズに対応するのが狙い。
新工場建設に向け鹿児島国分工場では、2022年9月より既設研究棟の解体工事に入る。そして、2023年2月より新工場棟の建設を始める計画。建屋は鉄骨6階建てで建築面積は7197m2、延べ床面積は3万7600m2である。投資総額として約150億円(工場棟および一部の生産設備)を予定している。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- Sigfoxは次世代へ、新たなオーナーUnaBizの戦略
フランスSigfox社を買収し、IoT業界を驚かせたシンガポールのスタートアップUnaBiz。同社は、Sigfoxネットワークの新たなオーナーとして、次世代のSigfox構築を目指している。 - 触覚伝達技術が進化、薄型/軽量化と工数削減を実現
京セラは2021年11月8日、電子部品を搭載した基板を3D射出形成でカプセル化するフィンランドのスタートアップTactoTekの技術「IMSE(Injection Molded Structural Electronics)」に同社独自の触覚伝達技術を融合させた複合技術「HAPTIVITY i」を開発した、と発表した。産業機器、車載、医療、通信など幅広い用途で触覚伝達機能を有するモジュールの薄型/軽量化、部品数、工数の削減、自由な設計によるシームレスデザインを実現するとしている。 - マクセル、セラミックパッケージ型全固体電池を開発
マクセルは、セラミックパッケージ型の硫化物系全固体電池「PSB041515L」を開発した。コイン形全固体電池の容量や出力特性を維持したまま、耐熱性と密閉性を高めた。2021年中のサンプル出荷を予定している。 - 京セラ、米国Soraa Laser Diodeを100%子会社へ
京セラは、高輝度レーザー光源を手掛ける米国Soraa Laser Diode(SLD Laser)を100%子会社化することで合意した。