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ミツミ電機、接続検知機能付き高耐圧LDOを開発:カーインフォテインメント機器向け
ミツミ電機は、プライマリー用接続検知機能付き高耐圧LDO「MM4007」を開発、2022年10月から量産を始める。
電源の安定供給と、接続の異常検知を1チップで実現
ミツミ電機は、プライマリー用接続検知機能付き高耐圧LDO「MM4007」を開発し、2022年10月から量産を始めると発表した。
MM4007は、カーインフォテインメント機器に接続されるアンテナなどの外部接続機器用に特化した製品。これら機器に電源を安定供給したり、接続異常を検知したりする機能を1チップに集積した。最大定格電圧は45V、動作電圧範囲は5〜36Vで、カーバッテリーからも直接給電することが可能である。
また、接続異常を検知する機能も搭載した。電流を高い精度で検出できる専用の電流検出回路を設けることで、断線や短絡といった配線異常を監視し検知することができる。検知した信号はデジタル出力するため、A-Dコンバーターを用いる必要がなくなった。
MM4007の主な仕様は、出力電流が300mA、無負荷時の消費電力は400μA(代表値)、オフ時の消費電流は1μA(最大)、出力電圧設定範囲は5〜10Vなどになっている。パッケージは外形寸法が2.7×2.5mmのSSON-10Bで供給する。サンプル価格(税別)は100円。
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