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水晶デバイスでは「1210サイズも狙う」、SII「CEATEC 2022」で展示

セイコーインスツル(SII)は「CEATEC 2022」(2022年10月18〜21日、幕張メッセ)で、同社が手掛ける各種水晶デバイス製品や、リフロー実装対応のMS(マンガンシリコン)系リチウム二次電池などを紹介した。

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 セイコーインスツル(SII)は「CEATEC 2022」(2022年10月18〜21日、幕張メッセ)で、同社が手掛ける各種水晶デバイス製品や、リフロー実装対応のMS(マンガンシリコン)系リチウム二次電池などを紹介した。

 具体的には、SMD(表面実装)タイプのセラミックパッケージあるいはプラスチックモールドの水晶振動子や、シリンダタイプの水晶振動子を展示した。「主流はセラミックパッケージ品で、特に3.2×1.5mm(3215)、2.0×1.2mm(2012)サイズのシリーズがボリュームゾーンになっている」(同社)という。

 「3215、2012サイズは、当社でも生産キャパシティーが大きく、コスト的に有利になる。一方で、ウェアラブル機器やIoT(モノのインターネット)機器などが増加する中、水晶振動子でも小型化は常に要求されていて、当社が今後狙うサイズが1210(1.2×1.0mm)だ。ここはまだプレイヤーも少なく、これから伸びが予測されるため、ニーズに応えるべく製品をそろえる必要がある」(セイコーインスツル)


セイコーインスツルの水晶デバイス製品の一例。セラミックパッケージの「SC-32S」や「SC-20S」の生産規模が大きいが、今後の成長市場は1210サイズだという(写真左上の製品)[クリックで拡大]

 MEMS振動子/発振器も市場に登場しているが、セイコーインスツルは「小型化に対する可能性を考えると、MEMSデバイスは脅威だと捉えている。ただし、実使用上の耐衝撃性や信頼性の面では、市場実績が多い水晶デバイスにまだ強みがあると考えている」との見解を示した。

 MS系リチウム二次電池「MS421R」「MS621R」や電気二重層キャパシター「CPH3225A」なども紹介した。いずれもリフロー実装が可能な製品である。「MS系リチウム二次電池は、優れたサイクル特性を持つ。その特性を維持しつつ、リフロー実装が可能になるので、生産効率を向上できる」(同社)。主な用途は、ドライブレコーダーやスマートロックなどに搭載されるRTC(リアルタイムクロック)のバックアップ用だ。

左=MS系リチウム二次電池と電気二重層キャパシター/右=セイコーインスツルのMS系リチウム二次電池をRTCのバックアップに用いている、セルスター工業のドライブレコーダー[クリックで拡大]

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