ソニー、AITRIOSを活用した有償サービスを開始:スタートアップ企業などを支援
ソニーセミコンダクタソリューションズ(SSS)は、エッジAIセンシングプラットフォーム「AITRIOS」を活用して、パートナー企業のシステム開発と運用を支援する有償サービス「Console Developer Edition」の提供を始めた。
AIカメラなどを活用したセンシングソリューションの開発や導入を容易に
ソニーセミコンダクタソリューションズ(SSS)は2022年11月9日、エッジAI(人工知能)センシングプラットフォーム「AITRIOS(アイトリオス)」を活用して、パートナー企業のシステム開発と運用を支援する有償サービス「Console Developer Edition(コンソール デベロッパーエディション)」の提供を始めると発表した。まずは日本市場からスタートし、今後は日本以外の市場でも順次展開していく予定である。
AITRIOSは、アプリケーションやソフトウェアの開発、システムへの実装を比較的容易に行うための開発環境やマーケットプレース、クラウドサービスなどを集約した法人向けプラットフォーム。このプラットフォームを活用することで、AIカメラなどエッジデバイスを活用したセンシングソリューションの開発や導入を、効率よく行うことができるという。
SSSは、AITRIOSを活用するパートナー企業を募集するため、2021年より一部サービスを無償で提供した。この結果、世界中で累計20件以上の実証実験が行われ、実用化に向けて高い評価を得た。この成果を受けて、「Console Developer Edition」の有償サービスを始めることにした。
Console Developer Editionは、SSSが保有するクラウドインフラ上で、アプリケーションやAIモデルの開発を行うスタートアップ企業や研究・学術機関などに向けて提供する。各種ソフトウェア開発キット(SDK)も無償で提供される。AI処理機能を搭載したSSS製インテリジェントビジョンセンサー「IMX500/IMX501」などを搭載したエッジデバイスは、パートナー企業から供給される予定だという。
このサービスを活用することで、「エッジデバイスのセットアップ」や「クラウドへの接続」「アプリケーションやAIモデルの開発」「ソリューションの運用」などを手軽に行うことが可能となる。
なお、Console Developer Editionに含まれる2022年11月現在の主な機能と、課金体系の一例(接続エッジデバイス数は5台)は下記の通り。
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