新規格「COM Express 3.1」準拠のCOMを発表、congatec:第12世代Coreプロセッサ搭載の10製品
congatecは2022年11月29日(ドイツ時間)、COM(コンピュータ・オン・モジュール)の新規格「COM Express 3.1」に準拠した、インテルの「第12世代Core」プロセッサ搭載COMを発表した。
congatecは2022年11月29日(ドイツ時間)、COM(コンピュータ・オン・モジュール)の新規格「COM Express 3.1」に準拠した、インテルの「第12世代Core」プロセッサ搭載COMを発表した。
16Gbps対応のCOM Expressコネクター実装
今回発表した新製品は全10種類。モジュールは16Gビット/秒(bps)対応のCOM Expressコネクターを実装しており、PCI Express 4.0(PCIe 4)やUSB3.2などの高速インタフェースにも対応している。既存COM Express Type 6 モジュールファミリーのグレードアップとして最大14コア/20スレッドを提供するもので、同社は「正式に承認された規格に準拠したうえでパフォーマンスを向上できる」としている。
なお、COM Express 3.1規格ではPCIe 4.0に加え、以前は非対応だったUSB4やMIPI-CSIコネクター、SATA Gen3のシグナルインテグリティや損失バジェット情報、SoundWire サポートなど、高度な機能を使用できるという。また、前世代のCOM Express 3.0モジュールやキャリアボードと下位互換性があり、「以前の設計であっても最新のプロセッサを搭載することが可能だ」(同社)としている。
congatecのプロダクトマーケティングディレクターであるChristian Eder氏はリリースで、「COM Express 3.1のリリースは、18年近く市場で採用され続けているCOM Express規格が今後も価値を提供し続けるための大きな一歩だ」と述べている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- Intel「Alder Lake」搭載の最新COM Expressボードなどを展示
ドイツcongatecの日本法人であるコンガテックジャパンは2022年11月16日〜18日、組み込み技術に関する展示会「EdgeTech+ 2022」(パシフィコ横浜)で、同社が手掛ける組み込み向けCOM(コンピュータ・オン・モジュール)やシングルボードコンピュータを展示した。 - 最新のCOM-HPC対応ボードを展示、コンガテック
Congatecの日本法人であるコンガテック ジャパンは、「第7回 IoT&5Gソリューション展【秋】」(2021年10月27〜29日、幕張メッセ)で、同社が手掛けるさまざまな産業用コンピュータモジュールやシングルボードコンピュータを展示した。 - AMDが開発した第4世代EPYCプロセッサのCXLメモリ拡張
今回は、CXL(Compute Express Link)インタフェースを通じてメモリを拡張する仕組みを説明する。 - 「6G」の議論が進む、テラヘルツ波の活用も視野に
Nokiaは毎年、米国ニューヨーク州ダウンタウンブルックリンのニューヨーク大学(NYU)Tandon School of Engineeringにおいて、学術カンファレンス「Brooklyn 6G Summit(B6GS)」を開催している。今回のイベントには、NokiaやMicrosoft、Qualcommなどをはじめ、さまざまな企業の経営幹部たちが参加している。 - AMDが開発した第4世代「EPYC」プロセッサのメモリ構成
今回は、第4世代EPYCプロセッサのメモリ構成を簡単にご報告する。具体的には、メインメモリ(主記憶)を解説する。