メンテナンスフリーの屋内外位置トラッカーを開発:薄型リチウム電池と太陽電池を搭載
日本ガイシとスウェーデンExeger、立花電子ソリューションズおよび、米国Semtechの4社は、極めて薄く小型サイズでありながら、高精度に位置情報を取得できるメンテナンスフリーの「屋内外位置トラッカー」を開発した。
収集したデータはLoRaを介してクラウド側に送信
日本ガイシとスウェーデンExeger、立花電子ソリューションズおよび、米国Semtechの4社は2023年3月、極めて薄く小型サイズでありながら、高精度に位置情報を取得できるメンテナンスフリーの「屋内外位置トラッカー」を開発したと発表した。
屋内外位置トラッカーは、立花電子が販売する基板「ZeroCarbon LoRa EvaluationBoard」をベースとしたもので、Semtech製のLoRa通信IC「LoRa Edge LR1110」を始め、日本ガイシ製の超薄型・小型リチウムイオン二次電池「EnerCera」(エナセラ)および、Exeger製の屋内外で効率的に発電する太陽電池「Powerfoyle」などを搭載している。外形寸法は72×104mmで、厚みは6mmである。
電源システムとしてエナセラやPowerfoyleを実装したことで、電池の交換や充電などの煩わしい作業を行うことなく、メンテナンスフリーでシステムを動作させることができるという。情報としては高精度の位置情報に加え、温湿度や衝撃なども収集することができる。収集したデータはLoRaを介して、クラウド側に送信することができる。
今後は実証実験などを重ね、子供や高齢者の見守りシステム、オフィスにおける人員の行動管理、店舗や工場、特定の場所における人流解析、といった用途に向けたソリューションを提供していく。将来的には、物品やコンテナの温湿度管理などの用途にも提案していく計画である。
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