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ニデック米子会社、「空飛ぶクルマ」に向け合弁設立へブラジル航空機メーカーと合意

ニデックは、同社米国子会社「ニデックモータ(NMC)」が、ブラジル航空機メーカーのEmbraer(エンブラエル)と、合弁会社を設立することで合意したと発表した。合弁会社は、空飛ぶクルマ「電動垂直離着陸航空機(eVTOL)」に向けた「電機駆動システム」の開発や供給を行う。

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最初はEve Air Mobility製のeVTOLに搭載

 ニデックは2023年6月18日、同社米国子会社であるニデックモータ(NMC)が、ブラジル航空機メーカーのEmbraer(エンブラエル)と、合弁会社を設立することで合意したと発表した。合弁会社は、空飛ぶクルマ「電動垂直離着陸航空機(eVTOL)」に向けた「電機駆動システム」の開発や供給を行う。

 合弁会社「Nidec Aerospace LLC」はNMCが51%、Embraerが49%をそれぞれ出資し、本社は米国ミズーリ州セントルイスに置く。合弁会社は直ちに設立手続きを行い、各国の規制取得など体制が整い次第、操業する。製造はブラジルやメキシコにある両社の既存工場を活用する予定である。

 合弁会社に対してニデックは、eVTOLに用いる駆動モーター関連の技術やノウハウを提供する。Embraerは、モーターの状態を管理し、周辺機器との連係を担う制御技術を提供することになっている。合弁会社はこれらの技術やノウハウをベースに、eVTOLに向けた電機駆動システムの開発、製造、販売を行う。

 合弁会社が最初に同システムを納入する先は、Embraer子会社のEve Air Mobilityで、Eve Air Mobilityが製造するeVTOLに搭載される。将来は、eVTOLだけでなくさまざまな電動飛行機に、電機駆動システムを提案していく計画である。

 第54回パリ航空ショー(開催期間は2023年6月19〜25日)において合弁会社は、eVTOL向けに製品とサービスを提供し、Urban Air Mobility(UAM)市場へ新規参入することを表明した。

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