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オンセミ、位置精度が高い「測位システム」を発表:UnikieやCoreHWと協業
オンセミは、位置精度が高く電力効率の高い資産追跡システムを、より簡単に構築できる「測位システム」を発表した。Bluetooth Low Energy(Bluetooth LE)技術を活用したシステムで、サブメートルの精度で物体や人物を追跡できるという。
物体や人物を、サブメートル精度で追跡可能
オンセミは2023年7月、位置精度が高く電力効率の高い資産追跡システムを、より簡単に構築できる「測位システム」を発表した。Bluetooth Low Energy(Bluetooth LE)技術を活用したシステムで、サブメートルの精度で物体や人物を追跡できるという。
新たに開発した測位システムは、オンセミ製のBluetooth 5.2対応マイコン「RSL15」をベースに、Unikieが提供するソフトウェア・アルゴリズムやCoreHW製のコンポーネントなどを搭載した。このため、システム開発者の労力を軽減し、製品を市場投入するまでの時間を短縮できるという。
RSL15は、通信距離の延長やデータ通信量の増加に対応し、到着角(AoA)と出発角(AoD)による位置特定などが行える。電力効率にも優れている。Arm Cortex-M33プロセッサをディープスリープモードで動作させながら、センサーインタフェースを継続的に監視できるという。
「レベル1」のPSA認証を取得するなど、セキュリティ対策も強化した。Arm TrustZoneやArm CryptoCell-312テクノロジーにより、コードやデータの真正性、完全性、機密性を保護している。
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