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レゾナック、異方性ボンド磁石の製造技術を開発高強度と磁気特性の両立を実現

レゾナックは、異方性ボンド磁石の製造に関し、高強度と磁気特性を両立させるための新技術を開発し、特許を取得したと発表した。開発したボンド磁石は、効率の良いEV(電気自動車)向けモーターなどに提案していく。

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高密度成形技術と樹脂・潤滑剤の最適化技術で課題を解決

 レゾナックは2023年7月、異方性ボンド磁石の製造に関し、高強度と磁気特性を両立させるための新技術を開発し、特許を取得したと発表した。開発したボンド磁石は、効率の良いEV(電気自動車)向けモーターなどに提案していく。

 ボンド磁石は、樹脂と磁粉を組み合わせて作製し、加工性や寸法精度に優れている。ボンド磁石には「等方性磁石」と「異方性磁石」があり、異方性磁石は磁気特性に優れているという。また、「焼結磁石に比べ軽量で熱損失も少なく、効率の良いモーターを作製できる」といった特長がある。一方で、高強度と磁気特性を両立させるのが難しい、という課題もあった。

ボンド磁石の成形例と、モーターでの使用例
ボンド磁石の成形例と、モーターでの使用例[クリックで拡大] 出所:レゾナック

 今回は、高密度成形技術と樹脂・潤滑剤を最適化する技術を開発し、従来の課題を解決した。ボンド磁石に関して同社は、今回開発した技術以外でも、耐環境性ボンド磁石材料や周辺材料に関するいくつかの特許も既に取得済みだという。

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