この記事は、2023年8月21日発行の「電子機器設計/組み込み開発 メールマガジン」に掲載されたEE Times Japan/EDN Japanの編集担当者による編集後記の転載です。
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充電池でサステナブルな「推し活」始めました
近頃、あらゆる場面で「推し」という言葉を耳にします。もとはアイドルグループの中で最も熱心に応援する特定のメンバーを指す「推しメン」という言葉でしたが、今では好きなヒトやモノを広く表すようです。私も幼いころからアイドルが大好きで、コンサートによく行くのですが、最近は新しく知り合う人にその旨を伝えると「『推し活』ですね」とすんなり理解してもらえるようになりました。
そんな私がひそかに頭を悩ませていたのが、ペンライトの電池についてです。私の好きなグループのコンサートでは、観客は複数本のボタン電池で光るペンライトを振って応援するのが主流なのですが、2公演、3公演と重ねるうちに電池の残量が減り、じわじわと光が弱くなっていくのです。公演中に真っ暗になると切ないので、完全に電池切れになる前に交換します。わが家にはペンライト以外にボタン電池を使う電化製品はないので、そのまま処分してきました。
こうして「まだ使える電池を処分して頻繁に買い替えること」「コンサート中に電池の残量を気にすること」が、とても楽しいはずの推し活の中でささいなストレスになっていました。
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