コラム
半導体メーカーは「巨大になるか、ニッチになるか、さもなくば消えるか」:電子機器設計/組み込み開発メルマガ 編集後記
「半導体を製造するビジネス」を続けるのは並大抵のことではないと、あらためて思います。
この記事は、2023年9月25日発行の「電子機器設計/組み込み開発 メールマガジン」に掲載されたEE Times Japan/EDN Japanの編集担当者による編集後記の転載です。
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先週、Intelが米国カリフォルニア州サンノゼで開催した年次イベント「IntelInnovation 2023」(2023年9月19〜20日)を取材してきました。米国を訪れたのはおよそ4年ぶりでしたが、聞きしに勝る物価高と、滞在したホテル周辺のゴーストタウン化(たくさんのレストランが閉店していました)に驚いてしまいました。
イベントの取材に関しては、ずっと動画でしか見ていなかったCEO(最高経営責任者)、Pat Gelsinger氏の生の声を聞けただけでも、筆者にとっては価値があるものでした。動画から感じ取れる通り明るい雰囲気の方で、基調講演では登場するやいなや腕立て伏せを始める(登場前の動画でサッカーや腕立て伏せをするシーンがあったのです)など、ユーモアにあふれる一面を見ることができましたし、参加者やメディアの反応を会場で感じることもできたのは、リアルならではの良さだったと思います。
基調講演後に開催された質疑応答のセッションでは、「Intelはなぜ『4年で5つのノード』というプロセスのロードマップを順調に進めることができているのか」という質問に対するGelsinger氏の答えが、とても印象に残りました。
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