Microchip、「デトロイト車載技術センター」を拡張:車載システムの開発を支援
Microchip Technologyは、車載機器メーカーのシステム開発を支援する施設「デトロイト車載技術センター」(米国ミシガン州ノバイ)を拡張したと発表した。
「高電圧」や「eモビリティ」に重点を置いた新規ラボを増設
Microchip Technology(以下、Microchip)は2023年10月、車載機器メーカーのシステム開発を支援する施設「デトロイト車載技術センター」(米国ミシガン州ノバイ)を拡張したと発表した。
同社は、顧客が設計段階のアプリケーション開発やテスト、技術トレーニングなどを行う拠点として、車載技術センターを設けている。現在は、デトロイト車載技術センターの他、ドイツ・ミュンヘンや中国上海市、東京、オースティン(米国テキサス州)にその拠点があり、関連する顧客をサポートしている。
今回完了したのは、デトロイト車載技術センターにおける第3期拡張プロジェクトだ。特に「高電圧」や「eモビリティ」に重点を置いた新規ラボなどを増設した。この結果、ラボ面積はこれまでの2倍以上になったという。
デトロイト車載技術センターが備える重要な機能はいくつかある。例えば、専用の高電圧ラボでは、MicrochipのSiC(炭化ケイ素)ソリューション「mSiC」や、「dsPIC」デジタルシグナル コントローラ、さまざまな「アナログ/ミックスドシグナルIC」などを用いたリファレンスデザインを実証できる。
また、PCIe Gen 4/Gen 5スイッチングハードウェアやシングルペアEthernetデバイス、開発ツールを用いて、ADAS(先進運転支援システム)プラットフォームの集中型コンピューティングとゾーン型ネットワークの開発をサポートする。
この他、「CryptoAutomotive TrustAnchor IC」を用いた車載セキュリティソリューションの開発や、セキュアブート、メッセージおよびハードウェア認証などセキュアエレメントの実装方法を学ぶことができるセキュリティトレーニング施設なども用意されている。
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