【1月17日更新】能登地震、村田製作所と日本ガイシの復旧状況:令和6年能登半島地震
2024年1月1日に発生した令和6年能登半島地震で被災した村田製作所、日本ガイシの生産拠点について、2024年1月17日までに発表された被害/復旧状況をまとめる。
2024年1月1日、石川県能登地方を震源とするマグニチュード7.6の地震が発生し、北陸に生産拠点を持つ半導体/電子部品業界の関連各社が被害の確認や復旧活動を進めている。2024年1月17日までに発表された、村田製作所、日本ガイシの被害/復旧状況をまとめる。
なお、1月9日までに発表された被害/復旧状況については、下記記事で紹介している。
村田製作所(2024年1月17日に更新)
村田製作所は2024年1月17日、圧電セラミックスを用いたセラミックフィルターやセラミック発振子の製造を行う氷見村田製作所(富山県氷見市)について、2月上旬から順次生産再開予定だと発表した。
北陸地方を事業の中心地とする村田製作所は、震災以降、同地方に所在する13の製造拠点での生産開始に関する状況を発表/更新している。既に10拠点で生産開始/順次生産開始していて、今回、新たに氷見村田製作所も再開のめどが立った形だ。一方、震源から近い穴水村田製作所(石川県穴水町)とワクラ村田製作所(石川県七尾市)については、現在も生産再開に向けてインフラと設備の状態を確認中で、生産再開時期は未定となっている。
日本ガイシ(2024年1月12日に更新)
日本ガイシは、震災後、生産拠点である石川工場(石川県能美市)、NGKセラミックデバイスの石川工場(石川県能美市)、北陸エナジス(石川県志賀町)において物的被害の確認を進め、建物/設備で破損などを確認、対応を進めてきた。石川工場(石川県能美市)は1月12日から順次、稼働を再開していて、1月下旬の全面稼働を目指している。また、NGKセラミックデバイスの石川工場についても、同月11日に生産を再開している。
一方、北陸エナジスについては確認に時間を要していて、「引き続き復旧に向け準備を進めていく」と述べている。
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