東芝、加賀東芝エレクトロニクスの復旧状況を更新:令和6年能登半島地震
東芝は2024年1月19日、同月1日に発生した令和6年能登半島地震の影響に関する最新情報(第5報)を発表した。パワー半導体の主要生産拠点である加賀東芝エレクトロニクス(石川県能美市)の主力ラインについては、排気配管の修復などが遅くとも1月末までに完了する見込みだという。東芝は、引き続き同年2月上旬を目標に、被災前の生産能力に近いレベルへの復帰のため、復旧作業を進めていく。
東芝は2024年1月19日、同月1日に発生した令和6年能登半島地震の影響に関する最新情報(第5報)を発表した。パワー半導体の主要生産拠点である加賀東芝エレクトロニクス(石川県能美市)の主力ラインについては、排気配管の修復などが遅くとも1月末までに完了する見込みだという。東芝は、引き続き同年2月上旬を目標に、被災前の生産能力に近いレベルへの復帰のため、復旧作業を進めていく。
加賀東芝エレクトロニクスは、東芝デバイス&ストレージの完全子会社で、パワー半導体の前工程の主力製造拠点だ。東芝デバイス&ストレージは、地震発生直後に本社(川崎市)に災害対策本部を立ち上げ、情報収集と対応、対策に当たっている。
同社は地震後、加賀東芝エレクトロニクスにおいて派遣社員を含む従業員全員の無事を確認し、建物についても、操業再開に支障を及ぼすような破損がないことを確認。一方で、クリーンルームの排気配管が広範囲にわたり破損していたため、その修復に最優先で取り組んできた。今回、主力ラインについて、遅くとも1月末までにこれらの修復が完了する見込みと発表。引き続き同年2月上旬を目標に、被災前の生産能力に近いレベルへの復帰のため、復旧作業を進めていく。
同社は、他のラインでの被災前の生産能力に近いレベルへの復旧については、「2月中旬を目標としているが、さらなる前倒しに努めていく」と述べている。
なお、製造装置についても、石英などが破損していたため手配/修理/交換を進めてきたが、東芝は1月12日、主力ラインで使用する石英について、必要数量をほぼ確保したと発表している。
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