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ルネサス、米ソフトウェア企業のAltiumを8800億円で買収へ全株式取得で完全子会社化

ルネサス エレクトロニクスは2024年2月15日、PCB(プリント基板)設計ツールなどを手掛ける米Altiumを買収すると発表した。買収額は、約91億豪ドル(約8879億円)。2024年下半期の買収完了を予定する。

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 ルネサス エレクトロニクス(以下、ルネサス)は2024年2月15日、PCB(プリント基板)設計ツールなどを手掛ける米Altiumを買収し、完全子会社化すると発表した。Altiumの全株式(1億3327万9432株)を1株当たり68.5豪ドルで現金で取得する予定で、買収額は約91億豪ドル(約8879億円)を想定している。買収は、Altiumの株主総会などを経て2024下半期に完了する予定だ。

 Altiumは1985年にオーストラリアで設立され、現在は米国カリフォルニア州に本拠地を構える。PCB設計プラットフォーム「Altium 365」などを提供している。直近の業績は2023年6月期の売上高が2億6330万米ドル、営業利益が8640万米ドル。なおルネサスは2023年6月、社内で用いるPCB設計ツールをAltium製に統一することを発表していた。

 ルネサスは今回の買収について、「コンポーネント、サブシステム、システムレベル設計間のコラボレーションを可能にする『電子機器設計・ライフサイクルマネジメントプラットフォーム』を構築する。これにより、さまざまな電子設計データと機能の統合/標準化を実現するとともに、電子機器設計に関する一連のライフサイクルマネジメントの強化を単一のプラットフォームで実行できる。プラットフォーム上でデジタルを活用した設計プロセスのイテレーション(設計サイクルの反復)を行うことができるため、全体的に生産性を向上させられ、開発工数の削減につながる」とコメントした。

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