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シャープとパイオニア、光ディスク事業で合弁解消:シャープ、持ち株をPDDMへ譲渡
シャープは、光ディスク事業に関するパイオニアとの合弁関係を解消することで合意した。合意に基づき、シャープが保有する合弁会社「パイオニアデジタルデザインアンドマニュファクチャリング(PDDM)」の株式を、PDDMに譲渡する。
シャープ、AV事業拡大に向けて光ディスク事業を継続
シャープは2024年3月13日、光ディスク事業に関するパイオニアとの合弁関係を解消することで合意したと発表した。合意に基づき、シャープが保有する合弁会社「パイオニアデジタルデザインアンドマニュファクチャリング(PDDM)」の株式を、PDDMに譲渡する。合弁解消日は2024年3月31日の予定。
シャープとパイオニアは、両社が保有する光ディスク関連の経営リソースを活用して事業を拡大するため、光ディスク関連製品及び部品の開発、設計、製造を行う合弁会社を2009年6月に設立した。出資比率はパイオニアが66%、シャープが34%である。
近年は、光ディスク事業を取り巻く市場環境も変化しており、シャープとパイオニアはそれぞれ独自に事業を展開していく方針を固め、合弁関係を解消することにした。シャープはAV事業を拡大していくため、今後も光ディスク事業を継続していくという。
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